ウエアラブル機器で工場点検 パナソニック

2016/8/2 6:30
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パナソニックはロボットなど生産設備を点検するためのウエアラブル機器を開発した。眼鏡型ディスプレーの文字と骨伝導ヘッドホンの音声で、点検内容を二重に確認する。マイクで点検結果を話すと、ソフトウエアが自動で報告書をつくる。間違いを防ぎ、作業時間を3分の1にできるケースもある。端末単体でなくシステム化し、BtoB事業に弾みをつける。

システムは骨伝導ヘッドホンやマイクで構成

システムは骨伝導ヘッドホンやマイクで構成

パナソニックが新たなITシステムを開発した狙いは、作業員が電子部品の基板実装ラインなどの生産設備を間違いのないように点検し、さらに点検作業を効率化するためだ。

眼鏡型ディスプレー上には、点検すべき箇所の情報が映し出される。骨伝導ヘッドホンからも、同じく点検すべき情報を音声で伝える。作業員は点検を終えると結果を口元のマイクで話す。すると、点検記録が自動作成される。

作業者は通常、紙や携帯端末で点検内容を確認し、結果を記入している。新システムを使えば、数十分かかっていた点検作業の場合で3分の1程度にできるという。

システムを改良するため、監視カメラやPOS(販売時点情報管理)端末をあつかう少量多品種生産のパナソニックシステムネットワークス佐賀工場(佐賀県鳥栖市)で試験運用を始めた。効率化のモデル工場と位置づけている拠点で、見学者への技術のショールームの役割も担っている。

ディスプレーや骨伝導ヘッドホンなど端末単体では他社との違いが出しにくくなっており、運用例を紹介しながら企業の生産現場の課題を解決するシステムのひとつとして売り込む。

(大阪経済部 香月夏子)

[日経産業新聞2016年8月2日付]

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