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「IoT」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートさせました。今回のシリーズのテーマは「革新力」です。日本経済新聞の紙面と電子版を通じて経営者と読者が双方向で対話し、アイデアの実現可能性を探ります。企業のモノ作りは、サービスは、金融は世の中をよくできるのか。革新的なアイデアをお寄せください。

東原敏昭・日立製作所社長兼CEOの講評

2016/7/25 3:30
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東原敏昭 日立製作所社長兼CEO

東原敏昭 日立製作所社長兼CEO

IoTでどんな街や暮らしを実現したいのか、夢への提言をたくさんいただきました。「子育て支援に期待」のアイデアには大きな可能性を感じます。子どもの生活や音声データの蓄積によって、成長の記録や健康管理に活用できます。セキュリティーを確保しながら、家庭だけではなく学校や地域、国へとデータ活用の場を広げていけば教育の方向性を決めるうえでも役立つでしょう。IoTで「高齢者の暮らしに優しく」という街が実現すれば、ご本人はもちろん、家族や介護従事者にも大きな利点があります。大事なことはIoTによる支援が新たな社会的負担を招くことなく、より快適な生活や社会を実現することです。人と人とが地域で支えあっているような、自然にさりげない支援ができたらいいと思います。

自動車はIoTで劇的に変わるでしょう。車にセンサーを搭載することで様々なデータの収集や分析が可能になります。収集したデータを、アイデアでいただいたような道路やトンネルの保全に生かしたり、マーケティングに活用したりといった可能性にも期待できます。今回ご提案いただいたような皆さんの夢を日立はIoTで実現していきたいと思っています。

◇――――――――◇

IoTは弱者や困っている人の味方になってほしいと思います。子育てや高齢者の支援には大いに期待します。自動車が本来の役割だけでなく、IoTによって新しい仕事もできるようになれば、それは経済的な付加価値となり、その積み重ねが日本経済を活性化させます。重要なのは個人情報の保護などの倫理観を常に忘れないことです。(編集委員 鈴木亮)

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