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パンチ佐藤が語るイチロー 人一倍努力するウサギ

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2016/8/10 3:30
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 マーリンズのイチローが大リーグ通算3000安打という金字塔を打ち立てた。本名の鈴木一朗改め「イチロー」としてプロ野球記録のシーズン210安打を放ち、一躍スターダムにのし上がったのはオリックス時代の1994年だった。同年、「パンチ」としてイチローとともに売り出されながら、成績が振るわず引退したのが現在タレントとして活躍するパンチ佐藤さんだ。当時のエピソードや偉大な後輩への思いを聞いた。

遠目に見たキャッチボールに衝撃

「イチローとはあっという間に立場が入れ替わってしまった」というパンチ佐藤さん

「イチローとはあっという間に立場が入れ替わってしまった」というパンチ佐藤さん

 ――イチローの第一印象は。

 「入団前はてっきり投手だと思っていたらプロでは僕と同じ右投げ左打ちの野手としてやっていくという。参ったなぁと思ったが相手は高校生。大学、社会人を経てプロでも経験を積んでいた僕にしてみれば、5~6年は抜かれないだろうと高をくくっていた。ところが2月のキャンプで初めて見て驚いた。長い手足にこなれたユニホームの着こなし、ランニングでの美しい走り方。何を取っても高卒ルーキーの雰囲気じゃない。衝撃を受けたのは遠目に見たキャッチボール。一直線に伸びる球筋を見て『あー、こりゃ参った』と圧倒された」

 「練習量がまたすごい。2軍で結果を出さないと1軍には上がれない。炎天下のデーゲームの後、僕などは次の日に備えようと早く寝ていたが、イチローは夕食の後、黙々とマシン打撃で打ち込んでいた。それが終わるとウエートトレーニングだ。夜中の2時ごろまでやっていた。目先の結果よりも時間をかけて基礎をつくりたいと考えていたのだろう。ちょっとお金が入るとブランドものの時計やバッグを買う若手は多いが、イチローは見向きもしなかった。使っていたのは野球用具メーカーのミズノのバッグだ。その代わりバットにはこだわっていた。メーカーから供給してもらえない無名のころから、工場まで出かけて作ってもらっていた。ウサギが人一倍の努力をするのだからメキメキ実力がついた」

 ――今では「孤高」のイメージが強い。チーム内ではどんな存在だったのか。

 「しっかりと自分を持っていた。イチローは細いバットのグリップエンドを余らせて握っていたが、当時の土井正三監督は『1番打者たるもの、太いバットを短く握るもの』との考えだった。それでもイチローは頑として聞かなかった。監督に面と向かって『監督は2~3年で代わりますが僕は僕のスタイルをつくりたいんです』と言うほど肝が据わっていた。監督から似たようなことを言われた僕は、バットを長くして短く握るという妥協策を取った。そうしたら打てなくなっちゃった」

 「試合が終わるとグラブやスパイクを黙々と磨き、誰よりも遅くまでロッカールームにいた。野球に関するこだわりは強かったけれど生意気というわけじゃなく、典型的なB型のマイペースという感じだった。例えば知り合いの社長さんが焼き肉を食べに連れていってくれるようなとき。先輩の僕たちが食べ終わり、2次会のクラブに行きたくてうずうずしているのに、イチローはひとりで悠然とタンを焼いていたりする。そろそろ終わりかと思うと『ごはんを頼んでいいですか』。ごはんを食べ終えると『シャーベットお願いします』。先輩たちが『おまえ、いい加減にしろ!』とやきもきしていようが、本人はけろっとしている。試合のイニング間のキャッチボールを終えた僕がスタンドにボールを投げ込むファンサービスをしていたら、イチローもやるようになった。そういうファンサービスの精神は持っていた」

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