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前田やダル、イチローは? 大リーグ後半戦を占う
スポーツライター 杉浦大介

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2016/7/18 6:30
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2016年の米大リーグもオールスターを挟み、後半戦が始まった。大本命不在と評される優勝争いの中で、今年はどのチームが抜け出すのか。日本人選手が所属するチームを中心に後半戦の行方を占っていきたい(記録は現地時間7月16日現在)。

ドジャース

メジャー1位の年俸総額を誇りながら、地区首位ジャイアンツに5.5ゲーム差をつけられていることは不本意に違いない。ただ故障者、主力の不振など多くの誤算が生じながら、それでもワイルドカード圏内にいる。この結果はドジャースの選手層の厚さを物語っているともいえる。間近に迫ったトレード期限にも何らかの補強をしそうで、プレーオフ進出を果たす可能性は高そうだ。

今後のポイントとなるのは、前半戦の終盤に椎間板ヘルニアで故障者リスト入りしたクレイトン・カーショーの状態だ。現役最強の左腕は今季も11勝2敗、防御率1.79と完璧。チーム内における重要度は説明の必要もない。ケガの回復は順調のようだが、もしも影響を引きずるようなことがあれば、ドジャースの行方に暗雲が漂いかねない。

大エース以外の先発投手陣はインパクトに乏しいが、その中で前田健太は8勝6敗、防御率2.95という好成績で前半戦を終えた。投球回数103回2/3はチームで2位。耐久力への不安が指摘されていた前田は、日程の厳しいメジャーでシーズンを通して投げきれるか。このまま投球の質が落ちなければ、渡米1年目にしてプレーオフの大舞台の先発マウンドも視界に入ってくる。

マーリンズ

日本のファンの関心はイチローのメジャー通算3000安打に集中しているが、実は今季のマーリンズは意外な好成績を収めている。前半戦終了時の勝率5割3分4厘(47勝41敗)は、ワールドシリーズを制した1997年の5割8分1厘(50勝37敗)に次ぐチーム史上2位。ワイルドカード争いでもプレーオフ圏内の2位タイだった。

最大の要因は打線の好調だ。前半終了時でレギュラーのうち打率3割以上の打者が5人もおり、これはメジャー全体でも99年のパイレーツ以降では初めてのことだった。クリス・イエリチ(打率3割1分6厘)、マルセル・オズナ(3割8厘、17本塁打)、J・T・リアルミュート(3割1分4厘)、マーチン・プラード(3割2分2厘)らはそれぞれ安定した活躍を続けており、これではイチローの出番が増えないのも仕方ない。

また、序盤からどん底の不振が続いていた主砲ジャンカルロ・スタントンも前半戦終盤の15戦では6本塁打と復調。オールスター期間中のホームラン競争制覇で勢いをつけ、後半戦では爆発の予感も漂っている。

懸念材料は先発投手陣で、エースのホセ・フェルナンデス(11勝4敗、防御率2.52)以外に信頼の置ける投手は少ない。今後、昨オフにフリーエージェント(FA)で加入した元中日のチェン・ウェイン(5勝3敗、防御率4.90)ら他の投手が復調すれば、実に03年以来のプレーオフ進出の可能性が膨らんでくる。低予算のチームゆえにシーズン中に大型補強に着手することは少ないが、今年はトレード期限前にマーリンズが動いても不思議ではない。

レッドソックス

前半戦終了時のチーム打率(2割9分2厘)、出塁率(3割5分9厘)、長打率(4割7分4厘)はすべてア・リーグ1位。リーグ東地区2位、ワイルドカード圏内という好位置につけられているのは、この強力打線がゆえである。

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