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前田やダル、イチローは? 大リーグ後半戦を占う
スポーツライター 杉浦大介

(3/3ページ)
2016/7/18 6:30
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打線は新加入のイアン・デズモンド(打率3割1分6厘、15本塁打)、新人王候補筆頭のノマー・マザラ(2割8分、11本塁打)らを中心に選手層が厚い。今後の鍵はやはり投手陣で先発、ブルペンの両方にテコ入れが必要だろう。

先発の中で注目はやはりダルビッシュ有か。5月28日に迎えたトミー・ジョン手術(右肘の靱帯修復手術)からのカムバック戦では、速球の平均速度で自己最高(94.17マイル=約151キロ)を記録。その後、3戦目を前に右肩に張りを訴えて再び故障者リスト入りしたが、後半戦開始直後の16日にカムバックを果たした。この日のカブス戦では5回途中2失点で負け投手になったものの、登板回数を重ねるごとに落ち着いていくはずである。

ダルビッシュが本来の投球を取り戻せれば、今季のオールスターに選ばれた左腕コール・ハメルズ(9勝2敗、防御率3.21)と合わせて強力な二枚看板が誕生する。またチーム内、マイナーに数多くの若手有望株を抱えているのもレンジャーズの特徴だ。今後、そのうちの何人かを使い、懸案のブルペン、あるいは先発投手の補強に着手することも考えられる。

ヤンキース

後半戦でレッドソックス戦に連敗し、ヤンキースは44勝46敗。オールスター以降で勝率5割を切るのは、デレク・ジーター、マリアーノ・リベラらの時代が本格的に始まる以前の95年以来になる。

「どんな時期であれ、自分にできることをやって、その試合その試合でベストを尽くすしかない」。17日の後半戦初先発を前に、田中将大(6勝2敗、防御率3.23)は決意を語っていた。しかし、すでに地区首位のオリオールズに9.5ゲーム、ワイルドカード圏内には5.5ゲーム差をつけられている。かつては「常勝」と呼ばれたチームの尻に火が付いているのは間違いない。

「チーム内に切迫感はある。もう残り時間は少なくなっているんだ」

15日の試合後にはジョー・ジラルディ監督はそう語っているが、このまま成績が上向かなければ、トレード期限を前にヤンキースが主力選手を放出するのではないかという推測が日増しに広がっている。

アロルディス・チャプマン(防御率2.39)、アンドリュー・ミラー(防御率1.37)、カルロス・ベルトラン(打率2割9分4厘、19本塁打)らをトレードして若手を獲得し、来季以降に備えるか。あるいは厳しい状況下でも諦めず、逆転でのプレーオフ進出を狙いにいくか。

後半戦開始早々、レッドソックス、オリオールズ、ジャイアンツとプレーオフ圏内にいるチームと続けて対戦する。ここで勝率を上げられなかった場合、「チーム解体」と呼ぶほど大掛かりではなくとも、将来を見据えるというこのチームらしからぬ方向に進む可能性は十分にある。

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