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前田やダル、イチローは? 大リーグ後半戦を占う
スポーツライター 杉浦大介

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2016/7/18 6:30
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今季限りでの引退を表明したデービッド・オルティス(打率3割3分、22本塁打)は、現役続行を望む声が出るほどの絶好調。ザンダー・ボガーツ(3割2分2厘、11本塁打)、ムーキー・ベッツ(3割5厘、18本塁打)、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア(2割9分9厘、14本塁打)という生え抜き野手トリオにも魅力がある。ラインアップには他にも好成績の打者が敷き詰められており、今後も相手投手陣の脅威となるはずだ。

一方で投手陣は先発、ブルペンともにやや心もとない。デービッド・プライス(9勝6敗、防御率4.34)、スティーブン・ライト(11勝5敗、防御率2.78)、リック・ポーセロ(11勝2敗、防御率3.66)に次ぐ投手として、14日にはパドレスの一員としてオールスターに選出されたばかりのドリュー・ポメランツ(8勝7敗、防御率2.47)を獲得。デーブ・ドンブロウスキー球団社長はリスクを恐れないだけに、今後さらなる補強に着手する可能性もありそうだ。

また、ブルペンでは守護神クレイグ・キンブレル(17セーブ、防御率3.55)が左ひざ半月板の手術で戦線離脱。さらに田沢純一(防御率3.62)も15日には右肩に違和感を訴えて故障者リストすることが発表された。そんな状況下で、キンブレル復帰までチームは上原浩治(6セーブ、防御率4.54)に代役クローザーを任せる方針という。

球宴直後の15、16日、上原はヤンキース打線を2日続けて三者凡退に抑えて連続セーブを挙げた。今季は35回2/3で8被本塁打と手痛い被弾も目立ってきた41歳が、勝手知った「抑えの切り札」の役割に戻り、再び力を発揮できるか。13年の優勝に大きく貢献した上原の復調具合もレッドソックスのポイントになりそうだ。

マリナーズ

前半終了時点で45勝44敗と勝ち越したものの、首位レンジャーズに7.5ゲーム、ワイルドカードまで4ゲーム差をつけられている。ただ、ここまでけが人が多かったことを考慮すれば、前半戦は健闘したといっていいのだろう。

打線ではリードオフマンとして期待された青木宣親(打率2割4分5厘、1本塁打)はマイナー落ちの憂き目を味わったものの、ロビンソン・カノ(3割9厘、21本塁打)、カイル・シーガー(2割8分7厘、18本塁打)が自己最高級の数字。ネルソン・クルーズも23本塁打を放って引っ張った。また、昨季は平均防御率でメジャー30球団のうち25位と弱点だったブルペンが前半戦、3.44で7位と踏ん張ったのも大きい。

先発投手陣の中では、岩隈久志が前半戦でチーム最多の9勝。防御率4.25、被打率2割8分4厘は不本意に違いないが、けが人も多かったマリナーズのローテーションの中で、最も安定した活躍を続けてきたことは評価されてよい。後半戦初戦となった16日のアストロズ戦では、7回を2安打無失点の快投で10勝に到達した。

今後、前半戦ではけがに苦しんだフェリックス・ヘルナンデス(4勝4敗、防御率2.86)、タイフアン・ウォーカー(4勝7敗、防御率3.66)、ウェイド・マイリー(6勝6敗、防御率5.44)といった投手たちが復調すれば、混戦模様のア・リーグのプレーオフ争いに、マリナーズも踏みとどまっても不思議ではない。

レンジャーズ

先発ローテーションからダルビッシュ有、コルビー・ルイス(6勝1敗、防御率3.21)、デレク・ホランド(5勝5敗、防御率5.20)という3人が故障離脱しながら、前半戦でア・リーグ最高勝率を残した。オールスターを前後して2勝9敗と苦しんでいるが、依然としてこのチームこそがア・リーグ西地区の、ひいてはア・リーグ全体の本命と見る関係者は多い。

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