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米マイナーでプレーの異色監督見参 岡山県津山高
スポーツライター 丹羽政善

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2016/7/16 6:30
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いったいどんな野球をするのか。

夏の全国高校野球選手権岡山大会の1回戦を突破し、16日に優勝候補の創志学園との2回戦に臨む岡山県立津山高校野球部の浮田圭一郎監督の采配が、興味深い。

浮田監督は日本の野球界に身を置いた時間より、大リーグなど米国の野球に触れた時間の方が長いという異色の指導者だ。

浮田監督は米マイナーリーグなどでプレーし、球団での通訳やイチローらを取材した経験を持つ(浮田監督提供)

浮田監督は米マイナーリーグなどでプレーし、球団での通訳やイチローらを取材した経験を持つ(浮田監督提供)

米マイナーから独立リーグ、さらに…

2001年、大リーグを目指してマイナーリーグでプレー。夢は断たれたが、その年の秋には治安が決していいとはいえないコロンビアまで行ってウインターリーグに参加。翌年には米国の独立リーグと契約している。その後、肘のケガもあって現役を断念すると、米国内の大学へ進学した後、野球部のコーチも務めた。06年にはドジャースで、現在パドレスで編成業務のインターンを行っている斎藤隆氏の通訳を務め、07年から11年までスポーツ紙の記者としてマリナーズのイチロー(現マーリンズ)、城島健司氏を中心に取材した経歴を持つ。

実はその時期、筆者は浮田監督と机を並べた。彼はいつも遅くまで残って原稿を書いていた。ある時、そろって遅かったので、一緒にラーメンでも食べて帰ろうか、という話になって、シアトルのセーフコ・フィールド近くの中華街にある店に向かった。が、夜遅くまでやっているその店でさえ、さすがに閉店していた。あれは、深夜2時、いや、3時すぎだったか。

選手、コーチとしてマイナーリーグ、ウインターリーグ、独立リーグ、米大学野球を経験し、通訳として大リーグ球団内部に携わり、さらには記者として大リーグを取材。これだけ様々なレベルの野球を多角的に見てきた指導者を他に知らない。

米球界に浸った浮田監督の指揮とは

今夏、そのどっぷりと米野球界に浸ってきた人が日本の高校野球の指揮を執っているのである。

――やはり、送りバントはしないんですか?

そう聞くと浮田監督は即答する。

「しますよ」

――あれっ、するんですか? 

「(エンゼルスの)ソーシア監督はするじゃないですか」

確かにソーシア監督は多用するけれど、米国の野球では、みすみすアウトをくれてやる必要はない――との考え方がどのレベルでも一般的。大リーグでは、むしろそのまま打たせた方が得点の確率が高くなるデータもあり、バントをするのは投手ぐらい。そもそも野手はバントをすることになれていないので、大リーグのレベルでも失敗するケースがいくらでもある。

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