2017年12月17日(日)

「メッセンジャー」5割超 対話アプリが主役の時代

スタートアップ
2016/7/7 6:30
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VentureBeat

対話アプリ「メッセンジャー」のプラットフォーム戦略を発表するフェイスブックのザッカーバーグCEO

対話アプリ「メッセンジャー」のプラットフォーム戦略を発表するフェイスブックのザッカーバーグCEO

 チャットボットの熱心な支持者によると、ブランドや企業とチャットでやり取りするのが当たり前になる日が来るという。既にこれが実現しつつあることが、6月28日に発表されたリポート「モバイルメッセージング2016」で明らかになった。

 リポートでは9カ国の消費者6000人を対象に調査を実施。対話アプリを使って企業とやり取りしたことがある人は66%に上ることが明らかになった。ショートメッセージサービス(SMS)利用者では74%に達した。

 この1年で企業とやり取りしたことがあるかという質問に対し、対話アプリでやり取りしたことがあるとの回答は35%、SMSでは24%だった(数値は国によって異なる)。

過去12カ月で企業などの組織からSMSを受け取ったことがない、または対話アプリでメッセージを送受信したことがないと答えた人の割合。24%が企業からテキストによるメッセージを受け取ったことがないと回答しており、企業から消費者へのアプリによるメッセージ送信(A2P)には大きな成長の余地がある(C)MEF

過去12カ月で企業などの組織からSMSを受け取ったことがない、または対話アプリでメッセージを送受信したことがないと答えた人の割合。24%が企業からテキストによるメッセージを受け取ったことがないと回答しており、企業から消費者へのアプリによるメッセージ送信(A2P)には大きな成長の余地がある(C)MEF

 企業との主なコミュニケーション形態のうち、金融機関からメッセージを受け取ったまたはチャットしたことがあると答えた人は3人に1人で、二要素認証のために自分の電話を使ったことがあるとの回答は30%だった。

過去12カ月でこれらの企業や組織に(から)SMSや対話アプリでメッセージを送った(受け取った)ことがあるかと聞いてみた(C)MEF

過去12カ月でこれらの企業や組織に(から)SMSや対話アプリでメッセージを送った(受け取った)ことがあるかと聞いてみた(C)MEF

 今回の調査では、健康関連が重要な成長分野であることが明らかになった。ヘルスケア関連企業からSMSでメッセージを受け取ったことがある消費者は15%、対話アプリでは12%だった。

■人気はフェイスブック

 最も人気の高いサービスは、米フェイスブックの対話アプリ「メッセンジャー」(56%)や米対話アプリ「ワッツアップ」(50%)、SMS(42%)だった。

定期的に使っているサービスやアプリ(複数回答)と、最もよく使っているサービスやアプリを聞いた(C)MEF

定期的に使っているサービスやアプリ(複数回答)と、最もよく使っているサービスやアプリを聞いた(C)MEF

 モバイルのメッセージングサービス市場は中国の騰訊控股(テンセント)やフェイスブックのようなIT(情報技術)大手の対話アプリが独占しているが、この市場はまだ成熟していないとリポートでは指摘している。さらに、対話アプリのダウンロードが簡単なことも、市場がなお成長しつつある一因となっている。

 リポートでは「新たなアプリが市場シェアの一部を握る余地はあるといえる。さらに、スマートフォン(スマホ)を持つ人の増加や、第3世代(3G)サービスやデータ定額プランの導入で、全てのサービスにシェア獲得のチャンスがある」と述べている。

 今回のリポートは英モバイル業界団体モバイル・エコシステム・フォーラム(MEF)が「メッセージングの未来」プログラムの一環としてまとめた。MEFには米ソフトウエア企業トゥイリオやSMSを手掛ける米エムブロックスなど、世界各国の企業が加盟している。

 MEFのリマ・ペレルミューター最高経営責任者(CEO)は声明で「SMS利用者の24%と対話アプリ利用者の35%がまだ(企業と)やり取りしていないため、(どのサービスにも)明らかに成長するチャンスがある」と強調している。

By Khari Johnson

(最新テクノロジーを扱う米国のオンラインメディア「ベンチャービート」から転載)

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