日本ハム・有原に大谷効果? 制球良く安定感増す
スポーツライター 浜田昭八

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2016/7/3 6:30
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「コウヘイ」と「ショウヘイ」の"平々非凡コンビ"は、日本ハム投手陣の二大看板である。有原航平(23)と大谷翔平(21)のことだ。有原が2学年上だが、プロ入りは高卒の大谷が2年早い4年目。ともに大型の本格派右腕であり、スピードは大谷がやや勝る。だが、有原は制球がよくて安定感がある。栗山英樹監督は年齢も背格好も近い2人の登板日をくっつけるなど、お互いに意識し合うように仕向けているフシがある。

6月25日のオリックス戦で7勝目を挙げた有原。栗山監督の評価は極めて高い=共同

6月25日のオリックス戦で7勝目を挙げた有原。栗山監督の評価は極めて高い=共同

計算できるから、監督の評価が高い

今のところは球速160キロ台をひんぱんにマークし、登板日にも5番を打つ"リアル2刀流"の大谷が圧倒的に話題を集めている。だが、「計算できる投手」有原に対する栗山英樹監督の評価は極めて高い。セパ交流戦明けのペナントレース再開初戦の6月25日。神戸でのオリックス戦に先発した有原は7勝目を挙げた。

前日の試合が雨で流れたのでスライド登板。この日も時おり雨が降って、マウンドはぬかるむ悪コンディションだった。序盤に大量リードしたこともあって、大事をとって有原の早い降板も予想された。だが、栗山監督は「悪い状態の中でよく投げた。ウチで一番頑張ってきた投手に、なんとしてでも勝ち星をつけたかった」と、勝利投手の権利を得る5回まで投げさせた。

辛口コメントが多い栗山監督にしては珍しい。有原は降板後、「すみません」と悪い投球内容をわびた。だが同監督は「この状態で学べたことも多かっただろう」とねぎらった。今シーズンの安定した投球で、監督の信頼をしっかりと得ていた。2日のソフトバンク戦では8回無失点の好投で、早くも昨季に並ぶ8勝目を挙げた。

先発ローテーションに名を連ねる投手は、六回以上投げて3失点以内なら「試合を作った」と評価される。早い回にKOされると「試合を壊した」と失格扱いだ。今シーズンの有原が先発の責任を果たせなかったのは5月31日、6回5失点のヤクルト戦だけ。この試合のほかにも2試合で黒星がついたが、打線の援護が得られなかっただけで、先発の責任はちゃんと果たした。

年下の大谷に調整法など学ぶ意識

年下のライバル大谷のことは「意識しない」と言うが、昨年15勝して2億円プレーヤーになった天才の存在が気にならぬはずがない。「彼は体が強い。試合終盤にも、シーズン終盤にも、変わらずに威力のある球を投げている」と言い、トレーニング、調整法を学ぼうとしてきた。その成果はたくましくなった体に現れ、試合終盤にも球威は落ちず、変化球の精度も上がった。精神面の成長も著しく、栗山監督は「投球のテンポがよく、打者に向かっていく姿勢もすばらしい」と褒めるようになった。

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