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DeNA、リーグ最悪の投手陣変えた「姉さん女房」

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2016/7/5 6:30
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昨季まで10年連続BクラスのDeNAが奮闘している。中盤を迎えたセ・リーグのペナントレースは広島が抜け出しているものの、混戦を繰り広げるその他5球団の中では一、二を争う安定感のある試合運びをみせ、Aクラスをうかがう位置につけている。昨年、前半戦を首位で折り返しながら球宴明けから大失速したが、今年はひと味違うムードが漂っている。

「打高投低」から「投手優位」に様変わり

今季から就任したアレックス・ラミレス監督が掲げた野球は「凡事徹底」。現役時代、陽気なキャラクターとお笑い芸人を模したパフォーマンスで人気を博したスラッガーにしては少々地味な印象だったが、ここまでの戦いぶりは多かれ少なかれ新監督のもくろみに沿ったものといえる。

DeNAの成績比較
シーズン得点失点打率防御率暴投勝率順位
2015(143試合)508598.2493.8068.4376
2016(78試合)283292.2493.3819.4673

(注)16年は7月4日現在

その象徴が投打のバランスだ。昨年はリーグ2位の508得点を挙げながら、598失点で防御率3.80。いずれもワーストで明らかな「打高投低」だった。それが今年はチーム打率、得点とも平凡ながら、防御率はリーグトップの3.38。「投手優位」に様変わりしているのだ。

先発陣の踏ん張りが光っている。ラミレス監督がエースと期待した山口俊は開幕こそ遅れたが、6月の交流戦では2試合連続完封勝ちを収めるなどエース格の働きをしている。球威のある井納翔一にモスコーソ、ベテランの味の久保康友。右腕4人は安定感のある顔ぶれだ。

今永は5月以降5勝を挙げている=共同

今永は5月以降5勝を挙げている=共同

ここにフレッシュな左腕3人が加わる。駒大からドラフト1位で入団した今永昇太は開幕から1カ月以上、好投しながら援護に恵まれず勝てなかったが、5月以降は5勝を挙げている。法大出身の2年目、石田健大は5月、26イニング連続無失点を記録し防御率0.33。4勝で月間最優秀選手(MVP)を受賞するなど躍進をみせた。育成出身で20歳の砂田毅樹もローテーションの谷間で役割を果たしてきた。同年代のライバル関係が相乗効果を生んでいるのは間違いないだろう。

今季、ここまで先発が5回を投げきれずに降板したのは3試合しかない。ちなみに昨年はシーズンを通して12人の投手が先発し、うち29試合は5回持たなかった。ラミレス監督は「最低何イニング投げるといった決め事はない。投手交代は調子や状況に応じて判断している」と話す。無理に引っ張ることはしないが、昨季は143試合で52試合しかなかった先制試合が今年は既に40以上。昨年は5得点以上でも10敗したが、今年はまだ3敗。「スーパーエース」やビッグネームはいなくても、先発が先に点を与えずに長い回を投げ、打線が点を取った試合をしっかり取るという戦い方ができている。

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