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「VR酔い」700人で検査 イー・ガーディアン

ネット投稿監視のイー・ガーディアンは27日、仮想現実(VR)の技術を使ったゲームや映像の品質検査サービスを始める。企業が開発中のコンテンツを視聴し、気分が悪くなる「VR酔い」が性別やゲーム経験年数などの違いで起きる度合いを調べる。ゲームや不動産、教育などの企業がVRに関心を持ち始めており、最大約700人のテスト要員がチェックを担っていく。

6月に開かれた米ロサンゼルス市のゲーム見本市でもVRがテーマに

VR酔い対策を担うのは、通常はスマートフォン(スマホ)ゲームなどのプログラムの誤りを探すデバッグ業務にあたっているスタッフだ。市販前のVRゲームや映像を体験し、酔いやすさをチェックする。

テスター要員を性別や年齢、ゲームの習熟度などで分類し、コンテンツの酔いやすさを測定していく。例えば、シューティングゲームに親しんだ男性は酔いにくく長時間連続で遊べるが、普段はゲームしない女性では体験直後に酔いを感じてしまうといったことがわかる。ターゲットと想定する顧客層に適したコンテンツ作りに生かせる。

検査するVRコンテンツの長さや内容によってサービス料は変動する。

ゲーム業界では開発段階の作品を反復してプレーしたり、様々なメーカーや型式のスマホでアプリを動かしたりして、プログラムに誤りがないかを確認する。イー・ガーディアンもこうした品質検査の受注で実績を上げてきた。ただ、VRで手がける事例は珍しい。

今後はVRゲームに特化したデバッグ業務のほか、セキュリティーの脆弱性診断などにも事業内容を広げる。このほど発足したVRの専門部隊を窓口に、スマホゲームのデバッグ業務を手がける子会社のトラネル(東京・豊島、宮坂誠社長)などグループの経営資源をVR関連に振り向ける。

VRは頭部に装着する専用端末「ヘッドマウントディスプレー」で体験する。2016年はソニー・インタラクティブエンタテインメントや米オキュラスVRが相次ぎ発売するため「VR元年」と呼ばれている。米国で今月開かれたゲーム見本市「E3」でもVRが注目を集めた。

(企業報道部 新田祐司)

[日経産業新聞2016年6月27日付]

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