2019年2月20日(水)

「乗ります」ボタンでバス来ます 新運行システム

2016/6/20 6:30
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産業機器製造のレシップホールディングス(HD)は利用者の要望に応じて路線を変更できるバス運行システムを開発した。通常は停車しない特定の停留所に設置されたボタンを押すと、最寄りのバスに信号が伝わり、迂回して寄ってくれる仕組み。乗客の利便性向上につながるとして、2020年までに全国10のバス運行会社に導入することを目指す。

停留所に取り付けたボタンで最寄りのバスを呼び出す

停留所に取り付けたボタンで最寄りのバスを呼び出す

レシップHDが提案するシステムでは、通常停車する停留所とは別に、普段はバスが寄らない特定の停留所を複数設けることを想定している。停留所には呼び出しボタンを設置する。

走行中のバスの位置情報は全地球測位システム(GPS)で常時把握する。利用者が停留所の呼び出しボタンを押すと、システムが利用者に最も近いバスを自動で特定し、運転手に無線を介して路線変更を促す。停留所には表示器が設置されており、利用者はバスがどの辺りを走行しているかを把握できる。

レシップHDのシステムを使えば、公共施設や大型商業施設など利用者の多い場所を中心に路線を組みつつ、利用者が限られる住宅街に臨時の停留所を置いて要望のある時のみバスが立ち寄る、といった柔軟な運行体制にすることができる。

このほど、関東地方のバス運行会社に導入した。今後も地方のバス会社を中心に売り込む。システム導入費用は2000万~2500万円で、停留所1カ所あたり別途200万円程度かかる。

地方では高齢化や人口減少に伴い、乗客数の減少でバス路線の減便や停留所の廃止といった事例が増えている。運行会社にとっては、利用者の少ない停留所に寄ることは燃料費や人件費の負担増につながりかねない。一方で過疎地域でもバスを利用したい人はいるため、適切な路線の設定が課題となっている。

レシップHDはICカードを使ったバス運賃収受システムや運行管理システムを手掛ける。こうしたノウハウを活用し、サービスの幅を広げる。

(企業報道部 杜師康佑)

[日経産業新聞2016年6月20日付]

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