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豊島逸夫の金のつぶやき

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ジム・ロジャーズさん、やはり円高ですか

2016/6/14 12:44
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「円は多くの通貨に対して上昇する」

筆者は9日に著名投資家のジム・ロジャーズ氏とニューヨーク(NY)で対談し、帰国した。今週に入って1ドル=105円台まで円高が進行したところで、彼の相場観がメールされてきた。

著名投資家のジム・ロジャーズ氏(右)と対談する筆者(ニューヨークで)

著名投資家のジム・ロジャーズ氏(右)と対談する筆者(ニューヨークで)

NYの対談では、相対的に安全通貨としてドルが買われると述べていたが、円もやはり買われるとの見方だ。ドルと円の相対評価では、円が勝ると見ているようだ。

そして、やはり英国の欧州連合(EU)離脱、いわゆるBrexitには強い警戒感を示している。

ジム・ロジャーズ氏といえば、1970年代にジョージ・ソロス氏と共同で元祖ヘッジファンド「クォンタム・ファンド」を立ち上げた。

その後、1990年代にソロス氏はポンド売り攻勢に勝負をかけ、成功をおさめた。英国通貨当局とは戦いの因縁があるのだ。

「Brexitともなれば、ポンドは暴落。ドルと円が買われる」

こう語るときのジム・ロジャーズ氏の目は、「二人の娘の父」から「ヘッジファンドのレジェンド」の目に豹変(ひょうへん)していた。

EU離脱を問う英国民投票は、ヘッジファンドに願ってもないチャンスを与えている。しかも、今回は人工知能(AI)によるアルゴリズム売買という新兵器で重装備している。1990年代と異なり、勝負は数時間でつくだろう。

投票結果で「離脱賛成」が上回れば円は対ドルで100円、「離脱反対」なら110円。これがNYで会った多くのヘッジファンドが共有するコアレンジだ。オーバーシュ―トして98円あるいは113円程度も視野に入る。いずれにせよ、その絶対差は10円以上。それが数時間で決着する。

通貨当局の立場で見れば、ヘッジファンドとの戦いというより、AIとの神経戦という未体験ゾーンである。

これまでの「市況の法則」はあてはまらない。仕手筋の空中戦だ。そこに必要となれば当局が介入する。個人投資家は近寄らないほうがよろしかろう。

なおジム・ロジャーズ氏から最近来たメールでは、原油価格について「ここまで、ややこしい形で底を形成しつつある。確認原油埋蔵量は減少している」と説明する。

原油相場が今後下げる可能性については、シェールガス・オイルを効率的に回収できる水圧破砕法(フラッキング)の普及を挙げつつも、「フラッキング・バブルも終わった。下値を試す局面もあろうが、基本的にはエネルギー関連は買い持ち(ロング)すべき。空売り(ショート)はダメ。」とのアドバイスである。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経ヴェリタス「逸‘s OK!」と日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層心理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
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