2018年7月16日(月)

マラソンは「数撃ちゃ当たる」より「急がば回れ」
編集委員 吉田誠一

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2016/6/3 6:30
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 秋からのマラソンシーズンに向け、どう強化していくのか。そもそも何を目標とし、どういうスケジュールでシーズンを過ごすのか。いまこそ、じっくり考えるタイミングだろう。

ベジタブルマラソンin彩湖の10キロでは脚が重いときにいかに走るかを心がけた

ベジタブルマラソンin彩湖の10キロでは脚が重いときにいかに走るかを心がけた

 毎年、ここがあいまいなまま走っているからいけないのかもしれない。オフを全く設けず、1年中、走り続けているので、いわゆる節目を感じない。だから「進級したんだ」という感覚がない。

そろそろ「大人」のランナーに…

 走り始めたのは2003年4月なので、もう14年目に突入している。03年が小学1年生だったとすると、今年は大学2年生ではないか。そう考えると、学びの速度が遅すぎる。

 「学生生活」の終了まで、あと3年弱しかないわけだ。そろそろランナーとして「大人」にならないとね。

 それはともかく、新シーズンのことを考える前に、昨シーズンを振り返っておく必要がある。

 昨季(昨年9月~今年4月)は出場した大会数が少なめだった。フルマラソン4本とハーフマラソン1本、10キロを1本の計6レース。

 フルは9月のベルリンで3時間27分3秒を出した。終盤、粘れたので、何かをつかんだ気がした。「いいシーズンになるんじゃないか」と思ったが、その予感は的中しなかった。

 3時間30分を切れたのは2月の愛媛(3時間29分33秒)と合わせて2度だけ。少なくとも、一度は3時間20分を切っておきたかったので、無念さが残る。

 42歳だった04年に初めてマラソンに出場し、最初の3年間は毎回のように自己ベストが出た。まさに自己ベストラッシュ。あの頃が懐かしい。

 しかし、07年10月のネス湖マラソン(スコットランド)で3時間22分11秒を出したのを最後に記録ラッシュの時代は終わった。

 次の自己記録更新まで丸4年を要した。11年9月のベルリンで3時間20分13秒を出し、ようやく「夜明け」を迎えた。

 このシーズンは翌12年2月の東京で3時間16分2秒を記録するまで4大会続けて「出るわ、出るわの第2次自己ベストラッシュの時代」。オレはオリンピック選手のように4年周期で力がグンと増すわけね、と思った。

スタートは午前8時半。曇天、無風で暑くはなかった

スタートは午前8時半。曇天、無風で暑くはなかった

 するとまた、ぴたりと勢いは止まった。記録の泉は枯れてしまったのか。金鉱を掘りつくしてしまったのか。すでに丸4年が過ぎ、悲しいかな、「オリンピック選手説」は崩壊した。

 というわけで、昨シーズンに夜明けは訪れず、定義づけると「第2次暗黒時代の4年目」だったわけだ。まさか氷河期ではないだろうね。

 このところ、脚の張りが抜けるのに時間がかかる。ペース走やインターバル走など負荷の重いポイント練習をこなすと、回復までに3日はかかる。

 当然、大会後もしばらく脚の重さが残る。それを考えると、フルマラソンの数は年間3本まで減らしたい。

 マラソンは「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という競技ではないことが、よくわかってきた。「数撃ちゃ当たる」という年齢でもない。数を撃つ集中力が欠けているし、一度、撃ったら心身がなかなか回復しない。

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