2019年3月25日(月)

テスラのオートパイロットは「自動運転」にあらず

2016/6/2 6:30
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VentureBeat

米テスラ・モーターズの「オートパイロット」システムは素晴らしい機能だ。

公道で車を操縦し、ドライバーがウインカーを出すだけで車線を変更して追い越しできる。だが、オートパイロットで一部の自律走行が可能だからといって、テスラの「モデルS」や「モデルX」が自動運転車だというわけではない。

テスラのモデル3(C)Tesla

テスラのモデル3(C)Tesla

オートパイロットの機能は限定的だ。テスラは昨年10月にこのシステムの「パブリックベータ版」を配布した直後に、この限界について強調した。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は当時、オートパイロットは混雑し、車線がはっきり示された道で最も効果的に機能すると語った。

■カーナビと連携せず

一方、マスク氏は最高の条件下でもハンドルから手を離さず、常に注意するようドライバーに注意を促した。オートパイロットの機能は雨や雪で低下するとも述べた。

しかも、オートパイロットには自動運転車に不可欠な特徴が備わっていない。カーナビゲーションシステムに接続されていないため、ドライバーが眠ってしまえば道案内に従えないと米誌フォーブスは最近のレビューで指摘している。

テスラのオートパイロット画面

テスラのオートパイロット画面

このため、オートパイロットは米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が定める自律走行車の基準では非常に低いレベルにとどまる。この基準は5つのレベルからなり、完全な自動運転車と一部の自律的機能を持つ車との違いを明確にするのが狙いだ。

●レベル0では自動車にこれといった自律システムや、ドライバーのために介入する先進運転支援機能が搭載されていないことを意味する。
●レベル1は横滑り防止装置や、衝突を予測してブレーキを事前に作動するシステムなどの先進運転支援機能を持つ車が含まれる。こうした機能はドライバーを支援するが、車のコントロールを受け継がない。
●レベル2の車では複数のコントロール機能が連動し、ドライバーは一定のコントロールを委ねることができる。オートパイロットは前方の車と一定の距離を保ち、車を車線の中央に留めることができるので、このカテゴリーに入るようだ。
●レベル3に移るには、一定の状況であっても、自動車が案内に従い、人間が全く関与せずに自動運転できなくてはならない。レベル3の車には、運転に対応できる人間のドライバーの乗車がなお義務付けられている。
●最後に、レベル4は完全に自動運転できる車だ。乗っている人間は目的地を選ぶだけでよい。

マスク氏はテスラが最終的にはレベル4に到達できると確信しており、同社はオートパイロットの改良に取り組んでいる。エンジニアは現在、顧客の車からデータをダウンロードし、このシステムが実際の走行ではどう機能するかをチェックしている。特別なソフトウエアを使い、顧客の車の走行時にこの機能の新たな特徴もシミュレーションしている。

By Stephen Edelstein, Green Car Reports

(最新テクノロジーを扱う米国のオンラインメディア「ベンチャービート」から転載)

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