LED照明が通信手段に 点滅でスマホに情報配信

2016/5/31 6:30
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発光ダイオード(LED)照明を設計・販売するLuci(ルーチ、東京・港、福山司社長)は9月、照明の光を使って情報をやり取りする「可視光通信」の導入サービスを始める。個人のスマートフォン(スマホ)に、バス停の照明を通じて路線情報を流すといった使い方を想定。グループのIT(情報技術)企業と、交通機関や商業施設の需要をくみ取ってシステムを設計する。

LED照明機器が通信手段に化ける(ルーチ・パワーフレックス)

LED照明機器が通信手段に化ける(ルーチ・パワーフレックス)

ルーチのシステムはLED電球の配線部分に、点滅信号を送る小型の複合部品を組み込む。現在、この部品をパートナー企業と開発中だ。スマホやタブレット(多機能携帯端末)に専用アプリを取り込み、付属のカメラで光をとらえ、信号を受けとる。

ルーチは可視光通信システムのニーズとして、バス会社がバス停のLED照明を使い路線図やバスの走行位置を配信したり、商業施設やホテルが避難口にある照明を通じて避難経路図を送ったりすることを想定。企業に利用を呼びかけている。

利用者は可視光通信で、インターネットを使った検索よりも早く情報を得られるという。訪日外国人への情報提供手段として、多言語での配信も可能だ。

可視光通信ができるLED照明システムの参考価格は、バス停ひとつ分で十数万円程度になる見込み。

可視光通信技術を巡ってはパナソニックが今月、改良した同技術を使った電子看板用の液晶ディスプレーを発売した。スマホを看板にかざして情報を得る。富士通なども実用化を目指している。

ルーチは曲げて形状を変えられる照明機器「ルーチ・パワーフレックス」などで特許を持つ。オフィス家具大手の岡村製作所、住設機器最大手のLIXILグループなどと取引している。親会社のテラスホールディングス(東京・港)の2015年9月期売上高は104億円。

(企業報道部 池下祐磨)

[日経産業新聞5月31日付]

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