2019年2月16日(土)

Jリーグが変わる? 判定の精度あげる追加副審

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2016/6/2 6:30
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判定に関して、今季はもう一つ大きく変わることがある。IFABは3月の総会で競技規則の歴史的な大改正を決めた。

その一つがいわゆる「三重罰」の緩和だ。従来、ペナルティーエリア内で決定的な得点機会を阻止する反則をしたら、その選手はレッドカードで退場、次節は出場停止となり、攻撃側にはPKが与えられた。反則を犯した側は重い罰を受けてきた。

追加副審を置くと審判団は6人体制に。得点かどうかは追加副審が判定する=共同

追加副審を置くと審判団は6人体制に。得点かどうかは追加副審が判定する=共同

退場処分の適用が緩和される新規則

しかし、今回の改正により三重罰は原則的になくなる。ボールにプレーしようとした、あるいはボールに向かう相手に挑んだ結果の反則の場合は、退場ではなく警告(イエローカード)にとどめることになったのだ。

これにはただし書きがある。ボールにプレーしていなかった、あるいはボールに向かう相手に挑んだ結果ではなかった、相手を抱えたり、押したり、引っ張ったりした、場所がどこであろうとレッドカードで罰せられる重い反則(著しく不正なプレー乱暴行為)をした場合は、これまで通り退場になる。

一度、読んだだけではよくわからないかもしれない。選手、チームにとって罰則の緩和であるのは間違いないが、どちらのカードを出したらいいのか、審判にとっては判定の難易度がかなり上がると思われる。

この新しい競技規則は6月1日から全世界で施行されたが、J1では7月2日の第2ステージ第1節から適用する。

今回はほかにも「キックオフはどの方向に蹴ってもいい」「警告や退場となる反則を受けてケガをした場合、素早く処置を完了できるならばフィールド上で治療を受けられる」など大きな改正点が多い。

映像をチェックする副審も試験運用

そこにはビデオ副審(VARs)の2年間の試験運用を認めるという項目も含まれる。ビデオ副審とは試合中に映像でプレーをチェックする副審のことで、試合を決定づける判定である「得点、PK、退場、警告・退場を出した相手の誤り」について主審に勧告する。

先日、どのように運用するかについての説明会がアムステルダムで行われ、Jリーグからは藤村昇司特命担当部長が出席してきた。テニスやアメリカンフットボールのように、選手・監督が審判に映像による判定のチェックを要請することはできない。

反則に当たる行為があったからといって、主審がすべて笛を吹いてプレーを止めるべきではないからだ。反則を受けた選手に立ち上がってプレーを続行する意志があるなら、そのまま流すのが筋であり、それがサッカーの本質だろう。

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