2019年9月18日(水)

三菱マテ、骨材用銅スラグ増産 天然砂の代替狙う

2016/5/26 6:30
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三菱マテリアルは銅の製錬時に副産物として得られ、コンクリート材料となる高機能な銅スラグの生産を増やす。現在コンクリートの骨材として使われている天然砂の代替品として需要が伸びると見込み、加工装置を増設する。生産量を現在の3万トンから年10万トン規模に引き上げる。

三菱マテリアルが生産を倍増する銅スラグ「CUS2.5」

三菱マテリアルが生産を倍増する銅スラグ「CUS2.5」

銅スラグは天然砂と比べて密度が大きく、重いのが特徴だ。銅スラグを骨材として利用したコンクリートは港湾設備や地下トンネルに主に使用される。現在骨材で主力の天然砂は優良な資源が減少し始めており、長期的に資源が枯渇する傾向にある。このため銅製錬に伴い安定的に製造できる銅スラグの需要が今後増えるとみられている。

銅スラグの粒度は粗く、そのままコンクリート骨材として使うと構造物にひびや凹凸が発生する「ブリーディング」が生じる問題がある。

三菱マテリアルは生産した銅スラグを直径2.5ミリメートル程度の小さな粒に破砕して骨材用製品とした「CUS2.5」を開発しており、製錬所に破砕機を順次導入して同製品の生産拡大を目指す。

子会社が操業する小名浜製錬所(福島県いわき市)に2013年に導入したのに加え、直島製錬所(香川県直島町)にもこのほど同様の破砕機を導入し、本格稼働を始めた。投資額は合計約2億円で、2拠点の生産能力は合計で年10万トン。16年度の生産量は7万トンを見込む。

今後も需要の増加に応じて設備の増設や操業時間の拡大による増産を検討したい考えだ。

三菱マテリアルは国内製錬所で生産する銅スラグの約8割を汎用品であるセメント材料として出荷している。大半はアメリカやタイなどに輸出されるが、輸送コストが高く海外市場での競争力が弱まっていた。高機能品である骨材向けの国内販売を拡大して収益性を高める。

(企業報道部 安原和枝)

[日経産業新聞2016年5月26日付]

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