2019年2月20日(水)

「職住近接」が加速 飯田橋、駅前再開発の全貌

(1/4ページ)
2016/6/15 6:30
保存
共有
印刷
その他

日経アーキテクチュア

JRと地下鉄の計5路線が乗り入れる東京都千代田区飯田橋は、1984年に駅ビル施設が開業して以来、商業施設やオフィスに住宅を加えた複合開発が街を活気づけてきた。始動している駅前再開発でも複合ビル建設を予定しており、さらに「職」と「住」が集積する。都心回帰と職住近接の流れが加速しそうだ。

駅前で始動しているのは、「飯田橋駅中央地区再開発事業」。2015年9月に設立した準備組合が、駅東口の約1.0ヘクタールを対象に計画を策定している。開発が進む飯田橋駅西口側と、2003年に日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅跡に誕生した街区「アイガーデン」をつなぐエリアとして拠点化し、飯田橋の玄関口を活性化させる。竣工は2022年度を予定している。

再開発を予定している飯田橋駅中央地区を目白通りから見る。写真右側にJR線が走り、左側に再開発予定の街区が広がっている(写真:赤坂麻実)

再開発を予定している飯田橋駅中央地区を目白通りから見る。写真右側にJR線が走り、左側に再開発予定の街区が広がっている(写真:赤坂麻実)

飯田橋交差点(五差路)の歩道橋からは、駅東口の奥に再開発街区が望める(写真:赤坂麻実)

飯田橋交差点(五差路)の歩道橋からは、駅東口の奥に再開発街区が望める(写真:赤坂麻実)


再開発区域は従前の権利者が53人、建物が35棟と小割りになっており、人通りの多い駅前でありながら、広場がないことが周辺地域の長年の課題だった。再開発では、地下鉄東西線の改札口とJRの駅東口をつなぐ通路に面して立体的な広場「駅前プラザ」を設ける。また、歩道状空地もつくり、再開発ビルには、これら歩行者空間に面する店舗ゾーンを設置する。

計画建物の用途は業務、商業、住宅、その他の予定。野村不動産が事業協力者だ。同社は、隣接街区で2009年に完成した「飯田橋プラーノ」の開発にも、特定業務代行者および参加組合員として携わった経験を持つ。

再開発街区の位置図。JR線と地下鉄東西線が交わる一角が対象地(資料:野村不動産)

再開発街区の位置図。JR線と地下鉄東西線が交わる一角が対象地(資料:野村不動産)

■JRがホーム移設で安全対策

JR飯田橋駅自体も、JR東日本が改良を予定している。半径300mの急曲線となっている駅のホームを直線化するため、新宿側へ約200m移設する。現状は電車とホームの間が一部大きく空いており、転落検知マットや回転灯、放送設備などで安全対策を講じてきたが、ホーム移設で抜本的に危険を解消する。

JR飯田橋駅のホーム移設計画位置図。市ケ谷・新宿駅方面に200m移動する(資料:JR東日本)

JR飯田橋駅のホーム移設計画位置図。市ケ谷・新宿駅方面に200m移動する(資料:JR東日本)

ホームの移設を計画している辺りの現在の様子。早稲田通りの牛込橋から市ケ谷・新宿駅方面を望む(写真:赤坂麻実)

ホームの移設を計画している辺りの現在の様子。早稲田通りの牛込橋から市ケ谷・新宿駅方面を望む(写真:赤坂麻実)

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報