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日本勢、ACL「4カ国死闘時代」勝ち抜け
サッカージャーナリスト 大住良之

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2016/5/20 6:30
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サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメントが始まった。出場32チームを4チームずつ8組に分けて2月下旬から行われてきた1次リーグで各組の2位以内に入ったチームが出場する決勝トーナメント1回戦。4組で構成される「東地区」の1回戦の顔ぶれは、新時代を予感させる構成になっている。

国別進出チーム数に興味深い変化

2002年にスタートしたときには1カ国からの最多出場が2チームで、東地区は3組だけだったACL。大きく改組され、1カ国の最多出場枠が4に増やされて、東地区4組から8チームが決勝トーナメント1回戦に進出するようになったのは09年のこと。以後の国別進出チーム数を見ると興味深いことがわかる。

当初は日本と韓国のクラブが圧倒的に強く、2カ国で7チームを占めてしまったことも2回あった。その状況は12年ごろから変わり始め、中国が割って入るようになった。そして今年は日本、韓国、中国、オーストラリアがきれいに2チームずつを分け合うという形になったのだ。

ちなみに、12年と13年に4カ国の合計が8チームにならないのは、この2年間だけウズベキスタンが東地区に入れられていたためである。

今年の東地区の決勝トーナメント1回戦はFC東京―上海上港(中国)、メルボルン・ビクトリー(豪州)―全北(韓国)、浦和―FCソウル(韓国)、そして山東(中国)―シドニーFC(豪州)。17、18日に行われた第1戦では、FC東京と浦和の日本勢2チームがそれぞれ2-1、1-0で勝ったが、残りの2試合はともに1-1の引き分けだった。

ホームアンドアウェー方式の2戦制で戦う決勝トーナメント。初戦をアウェーで、それも得点を入れたチームは非常に有利な立場となる。2戦合計得点が同じ場合には、アウェーでの得点が多いチームの勝ちとなるからだ。全北とシドニーは、仮に次戦のホームゲームが0-0の引き分けでも準々決勝に進める。

上海上港戦で決勝ゴールを決めたFC東京の水沼(手前)=共同

上海上港戦で決勝ゴールを決めたFC東京の水沼(手前)=共同

MFコンカ(アルゼンチン)、FWエウケソン(ブラジル)を擁する上海上港をホームの味の素スタジアムに迎え撃ったFC東京は、43分にMF水沼宏太がFKを直接決めて先制し、55分に追いつかれたものの、65分に左からDF徳永悠平が送ったクロスを水沼がボレーで決めて2-1で競り勝った。MFの高橋秀人、米本拓司、そして羽生直剛が攻守両面で活躍し、FC東京としては今季最高の内容の試合だった。

浦和の相手FCソウルはグループステージの6試合で17得点。守備の固さに定評を持つJリーグ・チャンピオンの広島を4-1で下した破壊力はすさまじいものがある。

しかし浦和は恐れずに前線からプレスをかけ、ボールを奪って波状攻撃を仕掛けた。そして14分にMF宇賀神友弥が先制点を決めた。ハーフライン付近の右サイドからDF森脇良太が大きく左奥にけり、走り込んだ宇賀神はワンタッチで中央に入ってくるMF武藤雄樹に合わせようとしたが、これがミスキックになり、ソウルGK柳相勲の頭上を破ってゴールに吸い込まれたのだ。

終盤、ソウルは197センチのDF沈愚燃を前線に投入してパワープレーに出たが、浦和はFWズラタンを下げてマークさせ、1-0のまま逃げ切った。

決勝トーナメント1回戦第1戦、日本勢は中国と韓国のチームに対し2戦2勝と好調だった。しかし1次リーグではこの2カ国に苦戦を強いられた。

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