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不参加表明が次々…五輪とトップ選手の微妙な関係
米ゴルフウイーク誌記者 ジム・マッケイブ

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2016/5/19 6:30
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2009年初め、全米ゴルフ協会、全英オープンを主催するR&A(ロイヤル・アンド・エンシェントクラブ)などが加盟する国際ゴルフ連盟(IGF)は、16年に行われる夏季五輪からゴルフを正式競技として採用してもらうべく、ロビー活動を活発化させていた。結果、この年の8月には国際オリンピック委員会(IOC)理事会が推薦を決め、10月のIOC総会で、1904年以来、112年ぶりの復活が決まった。

競技復活の裏にウッズ人気あり

その09年を振り返ると、まだ、タイガー・ウッズ(米国)が健在で、ゴルフ界を支配していた。IGFはウッズのネームバリューを利用して、働きかけを強めた。一方のIOC側もウッズの人気が欲しかった。ウッズがメダル争いをしてくれれば、五輪が盛り上がる。両者の思惑が合致した。

ところがその後、劇的に状況が変わる。その年の11月には、クリーンで、リオデジャネイロ五輪の顔にと期待されたウッズのスキャンダルが勃発した。それ以降ウッズは、13年シーズンこそ一時期に復活し、米ツアーの年間最優秀選手にもなったものの、13年8月以来、故障も続いて、未勝利だ。今季は、出場すらしていない。

そういう状況では、今夏のリオデジャネイロ五輪に出られるはずもない。数年前から予想はできたとはいえ、ウッズ人気にあやかろうと考えていたIOCにしてみれば、ウッズを当て込んでパーティーに客を招待したのに、IGFから「来られなくなっちゃいました」と耳打ちされて、「おいおい、客になんて説明するんだ!」とあたふたしているのが今の状況だろう。

「オイ、代わりに誰か、おらんのか? スピースとかなんとか、マキロイっていうやつもいなかったか?」と、IOCに詰め寄られても、「はぁ……」としか返事ができないIGFがいる。

過密日程など理由にスコットら不参加

そう、理由はどうであれ、リオデジャネイロ五輪に参加しないのは、ウッズだけではなく、世界のトップクラス――例えばアダム・スコット(オーストラリア)、ルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)らが、すでに不参加を表明している。世界ランキング上位のジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー、バッバ・ワトソン(全て米国)、ジェーソン・デー(オーストラリア)、ロリー・マキロイ(英国)らは"今のところ"出ない、とは口にしていないが、その可能性は消えない。むしろ彼らは、迷っている。

その理由――。まずは、日程だ。スコットは、「大きな大会が前後に密集している」と話し、不参加の一因に挙げたが、確かに6月中旬から9月の終わりにかけて、3つのメジャー大会、世界ゴルフ選手権、そしてプレーオフ(フェデックスカップ)と、日程が詰まっている。となると、ある意味で五輪の時期(男子ゴルフは8月11~14日)が休みどきだ。プレーオフを見据えれば、ここで最後の調整をしたい。

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