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女子ツアーメジャー初戦、大声援受けた福嶋浩と青山
ゴルフライター 月橋文美

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2016/5/12 6:30
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女子ゴルフの国内メジャー第1戦、ワールドレディース・サロンパスカップは世界ランキング3位の飛ばし屋、レキシー・トンプソン(米国)の圧倒的なゴルフに沸いて幕を閉じた。そんな中、優勝戦線の選手たちにも負けない、特別な声援を受けて戦った選手がいた。福嶋浩子と青山加織の2人に注がれた視線は熱く、温かかった。

300ヤード越えのビッグドライブ連発でギャラリーの度肝を抜き、ホール間では笑顔でハイタッチ。規格外のスケールを見せて日本メジャータイトルをさらっていった21歳、通称・レキシー。優勝会見では「今年の目標はリオデジャネイロ五輪出場。そしていつかは世界ゴルフ殿堂入りしたい」と夢を語った。

連日プレー後にはサインを求める長蛇の列ができ、それを心地よさそうにこなす姿も。近年の米女子ツアーでは、メジャー大会ですら閑古鳥が鳴く状況もあるだけに、大会初日から1万人を超す大ギャラリーが集まった中でのプレーにはテンションもさらに上がった様子。相乗効果で日本のゴルフファンの応援も日に日に大きくなり、今後の来日時にも人気を博しそうだ。

ツアー初優勝を果たし、姉晃子(右)と喜ぶ福嶋浩子=共同

ツアー初優勝を果たし、姉晃子(右)と喜ぶ福嶋浩子=共同

さて、レキシーとの優勝争いこそかなわなかったが、彼女が「世界一のマナー」と褒めた日本のギャラリーたちが、初日から熱い思いで見守った2人の選手がいる。このサロンパス杯の前週、サイバーエージェント・レディースで38歳にして涙の初優勝を飾った福嶋浩子と、熊本市内の自宅で震度7の地震を2度味わった後、トーナメントを欠場し地元で救援物資の運搬活動に奔走した30歳の青山加織だ。

初優勝に多くの選手がもらい泣き

福嶋浩の優勝には前例を見ないほど数多くの選手、関係者がもらい泣きした。持ち前の人なつっこさや、姉・晃子とともに長年トーナメントの現場で過ごしてきたこともあるが、彼女の曲折が大きなゴルフ人生の、さまざまな場面に立ち会った人々の人数があまりにも多いからだろう。

1977年(昭和52年)8月30日生まれ。元プロ野球・横浜大洋ホエールズ捕手の父・久晃さん、母・しず江さんの三女として生まれ、長姉・晃子のあとを追って13歳から本格的にゴルフを始めた。神奈川・白鵬女子高時代は関東女子アマなどを制覇。卒業後は2年間の語学勉強を経て米国サンディエゴ州立大に入学、途中休学して2001年、古閑美保らとともに日本のプロテストを受験したが落選。右肩の故障と「そのころからもう、手が動かなくなっていた。プロテストのときは1ラウンドに4パット2回というありさまだった」というパッティングイップスで選手の道を断念した。

しかし、3年間ほど姉のマネジャー役を務めながら「斉藤裕子プロの通訳として渡米した際に、長尺パターに出合った。遊び心で使ってみたらすんなり手が動いて」。その後7年がかりでティーチングプロA級の資格取得を実現しながら「人を教えるためにも、選手として実戦経験を積んで引き出しを増やしたい」と、06年にツアー予選会(QT)に挑戦、07年のニチレイレディースでトーナメントプロデビューを果たしている。

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