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勝利のメンタリティー(山本昌邦)

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Jリーグ指導者に新しい波 清新なエネルギー発散

(4/4ページ)
2016/5/11 6:30
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マンチェスター・ユナイテッドの名将だったサー・アレックス・ファーガソンはギグスやベッカム、スコールズら手元にいた育成組織の選手を大物に育てて黄金時代を築いた。同じことがJリーグでも起こせたら、遠回りのようで日本サッカーを大きく発展させる近道という気がするのだ。

ユースチームが指導者育成の面でもラボになり得るのは、この年代のプレミアリーグ方式のリーグ戦化が当たり前になったからだ。高校の部活チーム、Jクラブのユースチーム、在野のクラブチームを分け隔てなく集めて長丁場のリーグ戦で競わせる。そういう舞台を用意したことが監督の腕を磨くことにつながった。戦術面でもマネジメントの部分でも監督同士で刺激を受ける機会が増えた。その構造はJリーグとそれほど変わらない。

コーチとして成功する鍵とは?

ユースやBチームで鍛えられた監督がトップチームを率いるのは世界的潮流でもあるようだ。ドイツのブンデスリーガでもそういう経歴の若手監督が増えており、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で決勝に進んだレアル・マドリードのジダン監督も、ここ数年はトップより下のカテゴリーで育成と強化に携わっていた。スター選手だったからといってトップの監督の座が約束されるわけではなく、ジダン監督のような人間にもクリアすべき関門が幾つも課され、その関門の一つが「育成の経験」だったわけだ。

どんな肩書、ポジションでも、自分のためになると思って勉強できるかどうかが、コーチとして成功する鍵になる。どんなポジションにも学べることは絶対にある。特に監督は、カテゴリーが少年、少女、年齢がなんであれ、任されたら成長できる大きなチャンスだ。監督業の一番の苦しみは正解がない問いに答えを出して決断しなければならないこと。監督をやる以外、監督の本当のことは学びようがないのである。

(サッカー解説者)

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