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男子ゴルフ、陰の主役「AO」そして「I」
編集委員 吉良幸雄

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2016/5/5 6:30
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18番でパーパットがわずかに外れ、苦笑いの尾崎将=共同

18番でパーパットがわずかに外れ、苦笑いの尾崎将=共同

「育む」が青木新会長がツアーで掲げるテーマだ。「(自分がプレーすることで)無言の『育む』に。選手が『我々も頑張らないと』と思ってくれれば」。こう話していたからには、途中棄権はいただけない。男子ツアーの人気低迷が続くなか、火中の栗を拾うように新会長に就いた青木に求められるのは、大会でプレーすることではない。試合数を増やすため、スポンサーなどにいろいろ働きかけるなど、やるべきことは他にあるはずだ。もし来年「リベンジ」のために出場するにしても、体調をしっかり整えてからにしてもらいたい。

尾崎将、2度目のエージシュート期待も

青木が青息吐息でラウンドを打ち切った頃、尾崎将がエージシュート(年齢以下のスコアで回ること)への期待を膨らませていった。前半は2オーバーで折り返したものの、11番でディボット跡から第2打を1.5メートル寄せバーディーを奪うと、13番(200ヤード、パー3)では6番アイアンのティーショットを"OK"に。14、16番でも第2打を2メートル前後につけ、2アンダーまで伸ばした。残り2ホールで、たとえ1打落としても69。「62」の快スコアをたたきだした2013年つるやオープン以来、2度目のエージシュート達成かと、メディア関係者らは沸き立った。

しかし折あしく尾崎将が苦手とする雨が降り出した。17番(パー3)でティーショットがダフり、ボギー。18番(パー4)は第2打をグリーン右手前ラフに外し、ふわりと上げた好アプローチは2メートルほどに寄せたものの、惜しくもパーパットが外れた。ボールはカップをのぞいていたのだが……。「17、18番はパーを取りにいくのがやっと。まだまだ体力がない」。前週のパナソニックオープンを体調不良で欠場。それでもプロアマ戦からティーショットが好調で「10年ぶりくらい。ショットの内容は満足いく」。コースは距離が短く、高低差が比較的少ないから「年寄りには優しいね」と振り返った。

ラウンド後に青木の棄権を知ると「どんなことがあってもやめないと言ってたのに、あの男も。『嘘つき』と言ってくれ」とからかった。2日目も1番で豪快なドライバーショット。かなり飛距離も出ていた。ところがサンドウエッジの第2打がハーフトップ、グリーンオーバーしてボギー発進。リズムを崩すと、台風を思わせる強風に翻弄され87と大たたき。「体もゴルフもボロボロ。(再開は)またいつの日か」と自嘲してコースを去った。とはいえ、初日のゴルフはまだまだエージシュートのチャンスはあると思わせた。老雄の次回のプレーが楽しみだ。

石川(右)はパナソニックオープンでラウンドリポーターを務めた=共同

石川(右)はパナソニックオープンでラウンドリポーターを務めた=共同

石川、倉本と並んで解説者席に

「AO」に代わってコースに登場したのが「I」。24歳の石川遼だった。クラブをマイクに持ち替え、開幕戦で解説者デビュー。パナソニックオープンではラウンドリポーターとしてコースを歩き、この大会では倉本昌弘と並んで解説者席に座った。腰痛のため2月中旬から米ツアーを戦線離脱して帰国。リハビリをしながら、ツアーの盛り上げに一役買おうと毎週コースに来ている。静養中に長年婚約者だった幼なじみと結婚、のんびり新婚生活も楽しんでいる。

ファンにとって気になる腰痛だが、まずは順調に回復。サンドウエッジでの50~60ヤードのアプローチに始まり、アイアンショット、前週からはドライバーショットも打ち始めたという。ただ「ドライバーだけはスイングが違う」そうで、フルショットすると腰に違和感も感じるようだ。「そんなに悲観はしてない。進歩しているなと」。しかし10年先を見据え腰に負担をかけない、故障防止のための新スイングを模索している。試合復帰のめどについては口にせず、カムバックにはもうしばらく時間がかかりそうである。

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