学力テスト、過去正答率低い分野に重点 実生活想定し情報整理問う

2016/4/20 1:55
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小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト、学テ)が19日、地震が起きた熊本県などを除いて行われた。学校現場での指導状況を確認するため、過去に正答率が低かった分野に重点を置いた。実生活を想定して情報を整理、活用する問題も目立った。文科省は8月をメドに平均正答率などの結果を公表する。

今年度は国語と算数・数学で、知識を問うA問題と活用力を測るB問題の計147問となった。このうち過去の学テで平均正答率が低く、課題とされた分野が39問(27%)を占めた。

算数Aではバスの定員と乗車人数から割合を計算する問題を出題。「百分率を使った問題解決」は過去の学テでも正答率が低く、基準値と比較量を適切に捉えられるかをみた。

小学校国語Bでは、パン職人の仕事内容やインタビューが書かれた2種類の資料を提示。それぞれに書かれた内容を要約できるかや、登場人物の気持ちを理解できるかを聞いた。

2014年度の類似問題では「資料から分かったことなどを整理し、関係づけてまとめる力」に課題があるとされ、正答率は27.1%だった。文科省の担当者は「目的に応じて複数の情報を比べ、考えを明確にする力は社会でも必要」と狙いを説明する。

日常生活に関する場面や、学校現場で重視されている「調べ学習」などを想定した問いも目立った。

ボウリング場の靴の貸し出し状況のグラフを見て、どのサイズの靴を何足買い替えるべきかを考えさせる数学Bの問題。グラフの傾向を捉え、根拠を示しながら表現できるかが問われた。

中学国語Aでは本の奥付に関する問題を初めて出題。著者や発行年月日などの情報が掲載されていることを理解し、将来資料を集めたり、リポートを書いたりする際の留意点を考えさせた。

各教科の問題とあわせ、子供と教員に対して学習状況などの調査も実施。次期学習指導要領で導入が予定されているアクティブ・ラーニング(能動的学習)に絡み、「授業で考えをうまく伝えられるよう、発表できているか」といった質問を新たに両者に聞いた。

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