2019年8月23日(金)

「震災関連死」、高齢者に不安 「ストレスでいっぱい」

2016/4/19 1:37
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熊本県阿蘇市の避難所にいた女性(77)が17日に亡くなり、震災関連死の疑いが生じた。「ストレスで胸がいっぱい。心臓まひを起こすかもしれん」。避難所生活に悲鳴を上げる高齢者もいる。

数百人の避難者が滞在する同県益城町保健福祉センター。災害派遣医療チーム(DMAT)スタッフらが24時間態勢で診療を受け付け、日中、体調不良を訴える人がひっきりなしに訪れる。

「胸が締め付けられ、頭も痛くなって……」。益城町惣領の女性(79)は17日夜、診療受付に駆け込んだ。血圧が上がっていた。

自宅で寝ていた14日夜、突き上げるような揺れに襲われ、夫と無我夢中で避難した。足腰が悪くつえを使っている。避難所での食事や入浴、自宅に着替えを取りに帰る以外、伏せっている。「寝ても床の上に毛布1枚だから、体が痛くて疲れが取れない」

余震にたじろぎ、ストレスが重なって子供の声がかんに障るようになった。女性は震災関連死におびえる。「自分もなるかもしれん。けど、どこにも行けん」

震災関連死が疑われる女性が過ごした阿蘇市農村環境改善センターでも18日午後、布団にくるまって横になる高齢者が多かった。廊下でぼんやりと座り込む人もいた。

避難者の井野伸幸さん(46)は「初日の夜は、ぎゅうぎゅう詰めになって息苦しかった。肩がぶつかり、寝返りも打ちにくかった」と厳しい環境を振り返った。〔共同〕

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