やまぬ余震、収束読めず 熊本地震

2016/4/19 1:23
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熊本地震は収束が見えない状態が続いている。前例がないタイプの地震のため、気象庁も予測に慎重になっている。

気象庁によると、18日に観測された震度1以上の地震は76回(午後11時現在)。16日(202回)、17日(138回)と徐々に減る傾向にある。熊本地方では16日以降、八代市など南西方向でも地震活動が活発になったが、震源域が広がる兆候はない。

ただ18日に記者会見した青木元・地震津波監視課長は「地震活動が落ち着いてきたとは判断できない」と慎重だ。今回は14日夜にM6.5が起きた後、16日未明にM7.3の本震が起きた。今後さらに大きな地震が起きる可能性は「一般的には考えにくいが、わからない」(気象庁)という。

気象庁は通常、大きな地震の後に「3日以内に20%の確率で最大震度6弱」などと余震の確率を公表している。しかし16日以降はやめた。「今までのモデルに当てはまらない」ためだ。

M6級の地震の連鎖は珍しい。東京大学の佐藤比呂志教授は「14日のM6.5の地震は、日奈久(ひなぐ)断層帯の北部で起きた。(日奈久断層帯と接する)布田川断層帯の動きを止めていた箇所が割れて押さえが外れ、16日の本震を誘発した」と分析する。

ただ先行例が乏しく、見通しは困難だ。日本地震学会会長の加藤照之・東京大学教授は「ずれた断層帯の延長線上で余震が起きることはよくあるが、今回のように大きな地震が続くのはかなり珍しい。今後を予想するのは難しい」と指摘する。

長期的には西日本を横断する巨大な断層構造「中央構造線」との関連を指摘する意見もある。加藤教授は「今回の震源の延長線上に中央構造線があるのが心配だ」とする一方、中央構造線への影響を具体的に見積もるのは現在の技術では難しく、「すぐに大地震を引き起こすことはないと思う」とも述べた。

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