2019年2月20日(水)

交通網の復旧進まず 橋や道路の被害、広範囲に

2016/4/18 1:20
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熊本市内では九州新幹線線沿線にある工場の煙突が倒れ、防音壁が壊れた(国交省提供)

熊本市内では九州新幹線線沿線にある工場の煙突が倒れ、防音壁が壊れた(国交省提供)

熊本県や大分県では相次ぐ地震により路面が陥没するなどの被害を受けた高速道路や九州新幹線、ターミナルビルが損壊した熊本空港など主要交通網の復旧が進んでいない。今後の救援活動にも影響する恐れがあり、早期の復旧が課題となっている。

西日本高速道路によると、福岡県と鹿児島県を結ぶ大動脈の九州自動車道は植木インターチェンジ(IC)―八代IC間の約56キロで通行止めが続く。区間内の熊本県甲佐町では高速道をまたぐ県道の陸橋が崩落。撤去に時間がかかる見通しだ。

九州中央自動車道や大分自動車道の一部でも道路に土砂が流れ込むなどして通行止めが続いている。大分道では道路脇ののり面が崩れて大量の土砂が上下線をふさいだ。

九州新幹線は14日の地震で回送列車が脱線するなどしたため、博多―鹿児島中央間の全線で運転を見合わせている。石井啓一国土交通相は17日、脱線した車両について「早ければ18日にも撤去作業に着手する」と記者団に語った。

しかし、運転再開の障害は脱線だけではない。国土交通省によると、熊本市内では沿線の工場の煙突が倒れ、線路横の防音壁を壊した。新玉名(玉名市)―新八代(八代市)間では防音壁の落下が約50カ所、高架橋を支える支柱の亀裂が25カ所以上で見つかった。同省の担当者は「被害は広範囲に及び、全容を把握し切れていない。点検の終了時期の見通しも立っていない」と説明する。

在来線のJR豊肥線では線路が土砂に巻き込まれて流出したり、回送電車が脱線したりしたことで一部区間の運休が続く。鹿児島線の一部区間などでも運転を見合わせている。

熊本空港は滑走路には大きな被害はないが、ターミナルビルの天井の一部が崩落し、床にひび割れなどが発生。復旧工事を進めているが再開の見通しは立たず、欠航が続いている。

家屋の倒壊が相次いだ熊本県南阿蘇村では道路が寸断され、阿蘇大橋が崩落して避難や復旧の妨げとなっている。

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