箱根ロープウェイ、姥子-大涌谷の運行再開へ 23日に

2016/4/16 10:59
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神奈川県箱根町などは15日、同町・大涌谷の小規模噴火で一部運休している箱根ロープウェイの姥子―大涌谷の運行を23日に再開すると発表した。火山ガスの濃度が下がってきたため運行が可能と判断した。大涌谷は箱根の観光名所で、運行再開で観光客の増加が期待される。観光関係者からは「全線開通に向けて大きな一歩だ」と歓迎の声があがった。

姥子―大涌谷間は昨年5月から運行休止が続いていた

姥子―大涌谷間は昨年5月から運行休止が続いていた

大涌谷―早雲山間は引き続き運休する。運行再開後も大涌谷では駅舎の外には出られず、すぐに姥子駅まで引き返すゴンドラに乗りかえてもらう。ゴンドラの中から大涌谷の火口は見えないが、噴煙は見えるという。

安全を確保するため、大涌谷などの駅舎には救護室を設け、ゴンドラ内にも救急箱を備える。箱根ロープウェイは運行区間の延伸により、1日平均の客数が現在の3千人から5千~6千人に増えるとみている。

温泉関係者など事業者向けの立ち入り規制も緩和された。従来は大涌谷の蒸気が噴出される蒸気井から半径150メートル以内は立ち入りが禁止されていたが、ガスの濃度が下がり、地滑りの危険性も低いことから半径100メートル以内に縮小する。

規制エリア内でもガスマスクを付け、ガスの検知器をもった作業従事者以外の人を同伴させるなどの条件を満たし、箱根町が許可を出せば、立ち入れる。

これにより、これまではできなかった温泉関連施設のメンテナンスができるようになる。供給できる湯量も2割弱増える見込みだという。

同日、小田原市で記者会見した黒岩祐治知事は「運行を再開する区間は富士山をのぞむ絶景ポイント。一人でも多くの人に楽しんでもらいたい」と述べた。箱根町の山口昇士町長も「大涌谷は箱根観光の一大拠点。これまでと比べ大きな一歩だ」と話した。

観光関係者も運行再開を歓迎する。箱根強羅観光協会の田村洋一専務理事は「大型連休前に明るいニュースが入った」と喜んだ。6月中旬にはあじさいが見ごろを迎えることから「それまでには全線開通してほしい」と期待している。

奥箱根観光は15日、販売を休止していた箱根名物「黒たまご」の販売を28日から再開すると発表した。同社が箱根町・仙石原で運営していた旅館を土産物店としてリニューアルし、販売するという。

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