2018年11月22日(木)

鉄スクラップ、輸出価格が急上昇 ベトナムなどの調達拡大

2016/4/13 0:01
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製鋼原料の鉄スクラップの輸出価格が大幅に上昇した。関東鉄源協同組合(東京・品川)が12日実施した4月契約分の輸出入札は平均落札価格が1トン2万3103円。前月から25%上昇し10カ月ぶりの高値となった。ベトナムが半製品の中国製ビレットに緊急輸入制限(セーフガード)を適用し、鉄スクラップに切り替える動きが加速している。鋼材需要も底堅い。

値上がりは6カ月連続となる。昨年10月の直近の安値からの上昇率は6割超に達する。中国が打ち出した交通インフラなどの整備の方針を背景に「中国国内でビレットの消費が増え、輸出が一段と減る」(商社)といった思惑も商社の調達意欲を高めており、輸出価格を押し上げた。

東南アジアなどで鋼材需要は底堅く「目先は値上がり傾向が続く」(商社)との見方が目立つ。鉄スクラップの国際価格の上昇で「問屋の輸出意欲は旺盛」(関東のスクラップ問屋)。輸出増で国内のスクラップ需給が締まれば、国内価格の一段高につながる可能性がある。棒鋼は鉄スクラップ高を背景に2年ぶりに価格が反発。原料高が続けば鋼材のさらなる値上がりを招きそうだ。

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