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アラスカ航空、ヴァージン・アメリカを買収 2900億円で

【ニューヨーク=稲井創一】米中堅航空会社のアラスカ航空グループは4日、米ヴァージン・アメリカを26億ドル(約2900億円)で買収すると発表した。米北西部に拠点を持つアラスカ航空は、サンフランシスコを拠点にするヴァージン・アメリカを取り込むことで、米西海岸での経営基盤を強化する。

「2社が一緒になることで、安い運賃と高い信頼性を顧客に提供できる」。アラスカ航空のブラッド・ティルデン最高経営責任者(CEO)は、買収の合意を受けて4日、声明を出した。アラスカ航空は今月1日の終値時点のヴァージン・アメリカの時価総額に約10億ドル上乗せした買収価格を提示。同じく買収を狙っていた米格安航空会社(LCC)ジェットブルーに競り勝った。

現在、ヴァージン・アメリカは約60の機材を持ち、サンフランシスコを拠点に米東海岸やメキシコなどに路線を持つ。アラスカ航空はこれを取り込み、合計約280機を保有することになる。アラスカ航空は米北西部の主要都市シアトルを拠点に西海岸や中西部などに路線を展開しており、ヴァージンとの路線の補完関係が期待できる。

米航空業界は2013年12月にアメリカン航空とUSエアウェイズとの合併で、アメリカン航空グループ、デルタ航空、ユナイテッド航空の大手3社体制が確立した。大手3社はそれぞれの拠点を核に米国内の展開を強化しており、中堅・中小航空は対応を迫られていた。

今回、アラスカ航空はヴァージン・アメリカを買収することでサンフランシスコ空港での路線シェア(提供座席ベース)は約14%(従来は約4%)、ロサンゼルス空港での同シェアは約9%(同5%)に高まる見通しだ。ただ、ユナイテッドはサンフラシスコで約4割、アメリカンは2割弱シェアがあるとみられ、今回の買収でも中堅・中小航空の挽回は限られるとの見方もある。

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