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シリア政府軍、パルミラ奪還か 米軍が「イスラム国」幹部殺害

【ドバイ=久門武史】過激派組織「イスラム国」(IS)に対するシリア政府軍や米軍の攻勢が強まっている。シリアの国営通信は25日、政府軍がISから同国中部の都市パルミラを奪還したと伝えた。世界遺産のパルミラ遺跡も掌握しつつあるもようだ。一方、カーター米国防長官は同日、米軍がISのハジ・イマム幹部を殺害したと発表した。同幹部はISのナンバー2とみられる。

シリア国営通信は「政権軍が民兵組織とともに、パルミラの城壁を制圧した」と報じた。ISは2015年5月にパルミラ市街地を制圧し、遺跡を含む地域で破壊活動を重ねていた。アサド大統領の政府軍は2月末、内戦の相手である反体制派との一時停戦に入った後、ロシア軍の空爆支援を受けパルミラ奪還に向けた作戦を進めていた。

これとは別に米軍を中心とする有志連合によるIS掃討作戦も続けられている。カーター氏は25日の記者会見で、ハジ・イマム幹部は米軍が今週実行した空爆で殺害されたと述べた。同幹部はISの「財務相」に相当する役割を果たしていたとされている。カーター氏は「この幹部の排除は、ISがイラクとシリアの内外で作戦を進める力をそぐ」と強調した。

ハジ・イマム幹部は、ISの前身である「イラクの聖戦アルカイダ組織」を率いていたザルカウィ容疑者の副官を務めていたこともあるとみられている。ISではテロ計画にも携わっていたと考えられており、殺害は米軍の大きな成果となる。

米軍主導の有志連合は3月、空爆でISの「戦争相」とされるアブウマル・シシャニ容疑者を殺害したばかり。幹部を相次いで失ったことは、ISにとって大きな打撃になるかもしれない。

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