サッカー元オランダ代表のクライフ氏が死去 68歳、戦術に革命
サッカーの元オランダ代表の名選手で、スピード豊かなプレーから「空飛ぶオランダ人」の異名を取ったヨハン・クライフ氏が24日、バルセロナで死去した。68歳。AP通信によると、死因は肺がんという。
攻守分業が常識だった時代、ポジションにこだわらず流動的にプレーする「トータル・フットボール」といわれる革命的なサッカー戦術を実践した中心的存在だった。
1960年代から70年代、アヤックス(オランダ)やバルセロナ(スペイン)で主にFWとして活躍した。オランダ代表では74年ワールドカップ(W杯)西ドイツ(現ドイツ)大会で準優勝。当時の欧州年間最優秀選手に3度選ばれた。
引退後は監督としても成功した。バルセロナではクラブを初の欧州制覇に導き、スペイン1部リーグで4連覇するなど黄金時代を築いた。97年、ヨハン・クライフ財団を設立。昨年10月に肺がんを患ったことを公表していた。(ロンドン=共同)