起業イベント「パイオニアーズ・アジア」 投資家と交流深める

2016/3/23 23:29
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日本経済新聞社と欧州のパイオニアーズ(本社ウィーン)が主催する起業イベント「パイオニアーズ・アジア」が23日、東京・港で開かれた。日本、アジア、欧米の有力なベンチャー約250社が集まった。各国の起業家らが講演や討論会を開いたほか、投資家や大手企業と交流を深めた。

パイオニアーズは欧州最大級の起業イベントで、有力なベンチャーを投資家や大手企業に紹介して成長を支援する。今回のアジア開催では約1000人が来場した。

優秀なベンチャー企業を選ぶビジネスコンテストでは、四輪駆動の電動車いすを製造・販売するWHILL(ウィル)が最優秀賞を獲得した。歩道の段差を乗り越え、360度動き回る機動力が特長だ。車いす市場に革新性を持ち込んだ点が高く評価された。

コンテストには世界60カ国・地域の約900社が参加。最終選考に残った5社が同日、プレゼンテーションした。ウィルの杉江理最高経営責任者(CEO)は「今は日本と米国で事業を展開しているが、欧州市場にも参入する。このイベントで得たネットワークを生かしたい」と話した。

「アジア・日本のベンチャー投資の可能性」と題したパネル討論会では、国内外のベンチャーキャピタル(VC)の代表者らが活発に議論した。

BEENEXTの佐藤輝英マネージングパートナーは「中間層が増えているインドは世界からの投資が伸びている」と話した。アジアのベンチャーが海外に進出する例が増えているが、フレスコ・キャピタルのマネージングパートナーのアリソン・ボウム氏は「まだ各国の連携が足りない」と指摘。ベンチャーの育成には「国を超えた支援体制の構築が重要」という意見で一致した。

先端技術に関する講演も会場を沸かせた。米ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズのダーク・アルボーン最高経営責任者(CEO)は、真空のチューブ内を音速で走る新型交通を紹介。「2018~19年に米国で実用化する」と話した。

「日本が強みを持つ人工知能(AI)やロボット技術」(日本マイクロソフトの平野拓也社長)に関する動向も話題を集めた。世界有数のベンチャー事業化支援プログラムを運営するHAXの創業者、シリル・エバーズワイラー氏は「次に注目すべきは配達などをするサービス型ロボットだ」と予測。ソフトバンクグループのヒト型ロボット「ペッパー」の開発者で、ベンチャーを立ち上げた林要氏は「人に寄り添い孤独を癒やすロボットを開発中」と話した。

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