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大連万達集団、FIFAと最高位のスポンサー契約

■大連万達集団(中国の商業不動産大手) 21日、国際サッカー連盟(FIFA)と最高位のスポンサー契約を結んだと発表した。期間は2030年まで。万達によると、最高位のスポンサー契約は中国企業では初めてという。

万達はスポーツ関連事業を新たな事業の柱に据えており、スポンサー契約を機に知名度向上を狙う。一方、汚職事件によるスポンサー離れに苦しむFIFAにとっては、慈雨となりそうだ。

契約には今後開催予定の4つのワールドカップ(W杯)のスポンサー権も含む。同日、北京市で開いた調印式には、万達の王健林董事長とFIFAの新会長に就任したジャンニ・インファンティノ氏らが出席した。インファンティノ会長は「万達は我々とサッカーの発展と強化に向けた努力を分かち合える企業だ」とコメントした。

万達は不動産事業が主力だが、市況が不安定なことからサービス産業への事業転換を進めている。スポーツ関連事業はその一つで、15年はスイスのスポーツ・マーケティング大手、インフロント・スポーツ・アンド・メディアと米トライアスロン運営企業、ワールド・トライアスロン・コーポレーションをそれぞれ買収。スペインの名門サッカークラブ、アトレチコ・マドリードにも出資している。

FIFAのスポンサーになることで中国で人気を集めるサッカーを様々な事業に活用するほか、ホテルや映画会社の買収などを進める海外での知名度向上を目指す。ただ相次ぐ巨額買収で財務体質が悪化しており、長期間のスポンサー契約を履行できるかは不透明な部分も残す。

FIFAでは放映権を巡る贈収賄などの汚職事件で、米当局が当時の副会長を含む関係者らを起訴するなど混乱が続く。事件の余波で新規スポンサーの獲得に苦戦し、15年度の収支は赤字になったようだ。このため、新たなスポンサーの台頭はFIFAにとって恵みの雨となりそうだ。(大連=原島大介)

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