ナカニシ、医療器具の研究開発拠点 脳・整形外科向け加速

2016/2/10 10:15
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歯科治療器具製造のナカニシは50億円を投じ、研究開発拠点を新設する。脳外科・整形外科向け医療器具に本格進出するほか、歯科治療器具でもシェアの低い米国向け開発を強化する。従来は分散していた研究開発者を1カ所に集約し、研究開発部門の人員を現状比1.6倍の230人まで増やせるようにする。過去最大規模の大型投資で新製品開発を促し、成長を加速させる。

新拠点は栃木県鹿沼市の本社敷地内に建設する。2月中に着工し、2017年3月に稼働させる。地上4階建てで、延べ床面積は1万1931平方メートルを予定する。本社機能も新拠点に移す。

建物内部は大きな吹き抜け空間をつくる。電気回路、モーターなど各部門ごとの部屋を自由に出入りできるようにして、異なる部門の研究開発者が様々なアイデアを持ち寄って議論するのを促す。部門単位では解決しにくい技術上の障害を他部門の知恵を借りて解決するなど、新製品開発が円滑に進む環境を整える。

ナカニシは日本や欧州で高いシェアを持つ半面、米国市場の開拓が課題となっている。既に飽和市場で成長の見込みにくい日本市場についても、脳外科や整形外科を中心に参入の余地があるとみている。そのためには「新製品の開発が欠かせない」(中西英一社長)との考えで、投資に踏み切った。

現在、本社や研究開発部門の入っている建物は製品の組み立て工場とする予定だ。

同時に17年度内に宇都宮西中核工業団地(鹿沼市)に新工場を建設する。取得面積は5万平方メートル。総投資額は非公表だが、16年12月期に15億円の投資を見込む。新工場は医療機器などに使う部品加工を担う。本社敷地内にある5棟の既存工場は新工場に移転する。

新拠点を含む一連の設備投資により、生産能力は現在の1.5~1.8倍に増える見通し。既存工場で空いたスペースは試作品や開発品などを造る拠点として活用し、新製品開発と生産能力増強を同時に進める。

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