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東京・台東区、浅草で観光バス路駐対策 共存めざす

東京都台東区は浅草で観光バスの路上駐車対策に乗り出す。2016年度に区営駐車場と乗降場の利用に事前予約制度を導入し、乗降場は増設して利用を分散させる。浅草では時間帯によって路上駐車する観光バスが増え、渋滞や騒音が問題になっている。20年の東京五輪に向けてさらなる観光客増が見込まれており、安全確保と観光振興が両立する環境を整える。

台東区は現在、浅草では観光バス向けに4カ所の区営駐車場、計57台分を用意してあり、停車して客を乗り降りさせる乗降場は2カ所ある。

新たに導入する観光バス駐車予約システムは、インターネット経由で駐車場と乗降場の利用を予約した旅行会社やバス会社に、予約証を発行する仕組みを想定している。こうしたシステムは奈良県の奈良公園などで採用されているが、都内では珍しい。

システムは旅行会社などへの周知に2カ月程度かけてから導入する。駐車場の基本利用料金は現在30分400円。システム導入後は「今よりは高くなる見込み」(同区交通対策課)。現在は予約制度がないため、駐車場を探す観光バスが浅草に集中し周辺が混雑する一因となっていた。

東武浅草駅周辺には新たな乗降場を整備する。現在は利用時間に制限がないため、乗降に時間がかかったり、客を乗せないのに駐車したりする例があった。近隣からは渋滞や騒音、排ガスのほか、歩行者の通行の妨げになるなどの苦情が相次いでいる。

区は「安全確実に駐車できる環境が、よりよいおもてなしにつながる」とみている。4~5月には町会や観光団体、警察などの関係者を集めて浅草地域観光バス対策協議会(仮称)を設立し、予約システムや乗降場の増設を協議する。

国内外から浅草を訪れる観光客数は年間約3000万人と推計され、このうち約1割は観光バスを利用している。区が15年3月にまとめた調査によると、浅草にやって来る観光バスは14年は1日平均192台だったとみられるが、20年には275台に増える見通しだ。

都内では急増する訪日客に対し、大型バスの駐車場が不足している。新宿や銀座でも「爆買い」する客のバスが長時間路上駐車して、車線をふさぐなど同様の問題を抱えている。しかし、都心では駐車場用に広いスペースを確保するのが難しく、有効な解決策を見いだせていない。駐車場や乗降場を効率よく利用しようという台東区の取り組みは他の地区でも参考になりそうだ。

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