2018年12月16日(日)

川崎中1殺害認める リーダー格の少年、横浜地裁で初公判

2016/2/2 13:40
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川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年の上村遼太さん(当時13)が殺害された事件で、殺人と傷害の罪に問われたリーダー格の少年(19)の裁判員裁判初公判が2日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)であり、少年は「間違いありません」と起訴内容を認めた。公判は3日間連続で審理し、4日に結審する見通しだ。判決期日は未定。

検察側は冒頭陳述で動機について「頬を数回切り付けた後、中途半端なまま帰すと逮捕されたり報復されたりすると思い、殺害を決めた」と指摘した。事件ではほかに18歳の少年2人が傷害致死罪で起訴されている。

起訴状によると、少年は昨年1月17日午前2時ごろから約30分間、横浜市内で上村さんの顔を殴るなどして約2週間のけがをさせたほか、同2月20日午前2時ごろ、多摩川河川敷で首を多数回切るなどして殺害したとしている。

検察側冒頭陳述によると、横浜市の傷害事件後、上村さんの知人らが少年宅に押しかけて謝罪を要求したことで「告げ口されたと考え、怒りを募らせていった」。

少年は上村さんが傷害事件の被害を口外したことを一時否定したため腹を立て、河川敷で馬乗りになってカッターで頬を切り付けるなどした後、報復などを恐れて殺害行為に及んだという。

一方、弁護側は「別の少年からカッターを渡され、反射的に切りつけた」と説明。「強い殺意はなく、止めてくれないかという気持ちもあった。切りつけているうちにどうしていいか分からなくなった」と衝動的な行為だと主張した。少年の家庭環境などに触れ「暴力以外で解決する手段を知らずに育った」と指摘し、寛大な量刑を求めた。

上村さんは同20日早朝に遺体で見つかり、神奈川県警が同27日に少年3人を逮捕した。事件の送致を受けた横浜家裁が昨年5月に検察官送致(逆送)し、横浜地検が起訴した。

関係者によると、傷害致死罪で起訴された1人は非公開の少年審判で「近くで見ていただけ」と否認。もう1人はリーダー格に脅されてやむを得なかったと主張している。

事件では、上村さんが昨年1月から不登校になっていたのに、学校側が上村さんに直接会わないなど対応が不十分だったことも判明した。

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