ユアサ・フナショク、スーパー事業撤退 船橋の店舗閉鎖へ
食品商社のユアサ・フナショクはスーパーマーケット事業から撤退する。3月末をメドに子会社のマックスフード(千葉県船橋市)を清算し、船橋市内にある1店舗を閉鎖する。主要顧客だった団地住民の高齢化が進み、近隣店舗との競合もあって採算が悪化。同事業は赤字が続いていた。
JR京葉線の南船橋駅から徒歩8分の若松団地(同)内にある1店舗を、子会社の清算に合わせて閉鎖する。マックスフードの2015年3月期の売上高は前の期比26%減の2億8400万円、最終赤字は2.5倍の1500万円だった。営業・最終損益とも2期連続の赤字で、今後も採算が見込めないと判断し、事業撤退を決めた。
ユアサ・フナショクは製パン事業のストア部門を独立させる形で1989年にマックスフードを設立、食品スーパー経営に乗り出した。最盛期には船橋市を中心に県内5カ所に店舗を展開し、約35億円を売り上げていた。だが競合激化で、06年から店舗網の縮小に着手。若松団地内の店舗が最後の1カ所だった。
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