アベノミクス、隠せぬ現実(核心)
本社コラムニスト 平田育夫
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いまの安倍晋三政権が発足してから26日で丸3年。金融緩和中心のアベノミクスは円安、株高をもたらし一見、華々しい。
その実、国内総生産(GDP)は政権発足直前の四半期からの3年間でわずか実質2.3%の増加だ。同期間の米国(6.7%増)の3分の1で、年平均では0.76%。派手な日銀緩和の割には寂しい成果だ。
緩和策による円安などでデフレ心理が和らいでも、働き手の減少や低い生産性など供給面の制約のため成...
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