北海道の23信金、12信金が最終損益改善 4~9月

2015/12/5 10:28
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北海道の23信用金庫の2015年4~9月期決算が出そろった。全体の5割強にあたる12信金で最終損益が増益・黒字転換となった。取引先の倒産に備える信用コストが低水準で推移したことや、預金保険料の減少などが寄与した。本業の貸し出しでは資金需要が伸び悩み、金利低下が重荷となる状況が続いた。

9月末の貸出金残高は23信金の合計で1年前に比べ1%増の3兆128億円だった。預金は2%増の7兆495億円。北海道信用金庫協会は「預金は個人・法人ともに堅調に推移し、貸し出しも法人を中心に増加した」とみる。

貸出金残高が23信金で最高だった旭川信用金庫は取引先の資金需要の動向について、「大きな変化はない」と説明する。「金利低下のなか他行との競合も激しく、貸し出しによる利益が出にくい状況」という。2%増となった帯広信用金庫では「マンションやサービス付き高齢者住宅の建設向けが増えた」。

一方、5%減となった北見信用金庫は「低金利で利益が出にくい地方公共団体向けの貸し出しを減らした」。民間向けは横ばいだった。

北海道新幹線の開業を16年3月に控える道南地域では「一部で設備投資が出ているが、全体的にいいとは言えない」(函館信用金庫)、「資金需要の盛り上がりは特にみられない」(渡島信用金庫)との見方が出た。

最終損益は5割強の信金で増益・黒字転換となった。黒字となった渡島信金は「経費削減や取引先の倒産が少なかった」ことが背景にある。有価証券利息配当金の減少を強調する信金も多い。

自己資本比率は全体で0.10ポイント上昇の21.35%だった。12金庫で上昇した。下落幅が目立った日高信用金庫は「貸し出しが伸びたため。前向きな低下だ」と説明した。

道内では札幌、北海、小樽の3信金が経営統合を決めるなど再編の動きが出てきた。金利低下に加え、人口減少が金融機関の経営に追い打ちをかけるなか、持続可能な経営を模索する動きが広がる可能性もある。

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