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成田空港会社、3500メートル第3滑走路提案

成田空港の第3滑走路を第2滑走路の延伸と一体整備する原案が明らかになった。千葉県と国、地元9市町、成田国際空港会社(NAA)が27日開いた4者協議会で滑走路整備の原案が示され、具体策の検討に入ることが決まった。騒音対策を求める地元団体からは批判的な声も上がり、改めて地元住民に丁寧に説明し納得を得ることの重要性が浮き彫りになった。

今回の4者協議会は第3滑走路をテーマにした2度目の会合。NAAが前回9月の協議会で国土交通省から受けた指示を踏まえて実施した調査結果を報告した。第2滑走路の延伸と第3滑走路の予定地について、発着枠拡大や運用の効率性などの観点から最も有力とする配置案を示した。

NAAは現在長さ2500メートルの第2滑走路を東関東自動車道が通る北側方面へ3500メートルまで延伸することを提案。延伸後の第2滑走路から300メートル以上南側の圏央道に近い場所に、長さ3500メートルの第3滑走路を建設することも提示した。

NAAの提案が実現すれば、成田空港の年間発着容量を現在より16万回多い50万回まで引き上げが可能になるという。さらに現行の滑走ルートに比べて航空機が地上を走行する距離を短縮できるため、航空会社の燃料費削減や騒音軽減にもつながるとも指摘した。

両滑走路を提案通り整備する場合、NAAの所有地を除いて、新たに約127万平方メートルの敷地を取得する必要が生じるという。用地取得も含めて整備にかかる費用は約1000億~1200億円程度の見込みだ。このほか、アジアの主要空港としての競争力強化に向けた夜間飛行制限の緩和なども盛り込んだ。

協議会ではNAAの調査報告を原案とし、今後、該当場所での滑走路延伸や建設の実現可能性などについて調査・検討を進める方針だ。

今回の協議会では地元からの意見聴取の場も設けられ、成田空港騒音対策地域連絡協議会など地元3団体の代表者らが出席。滑走路新設に関する説明不足や夜間飛行制限緩和の議論などについて厳しく批判した。

地元団体からは国や県に対し、環境対策や地域振興策の具体案を示すことへの強い要請も出された。協議会は当初、午前10時すぎに終了する予定だったが、11時20分ごろまで延長。空港周辺地域への騒音対策など、地元住民との擦り合わせが必要な現状を改めて反映した格好となった。

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