ソフトバンク、個人向け社債3700億円 財務安定へ負債長期化 - 日本経済新聞
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ソフトバンク、個人向け社債3700億円 財務安定へ負債長期化

ソフトバンクグループは12月、個人投資家向け普通社債3700億円を発行する。償還までの期間は7年で同社の個人向け普通社債では最長。冬のボーナス支給の時期で個人マネーを呼び込む。低金利環境が続くうちに負債の平均年限を長くして財務を安定させる狙いがある。調達する資金は過去の負債の借り換えや投融資に充てる。

6月に期間5年の個人向け普通社債1000億円、7月にはドル建てとユーロ建ての機関投資家向け社債あわせて約5500億円発行した。2016年3月期の起債額は約1兆200億円と、2年連続で1兆円の大台を超える見通しだ。

17日付で関東財務局に提出した訂正発行登録書によると、個人向け社債の払込期日は12月10日。金利の仮条件は1.75~2.35%で、市場動向をみながら今月26日に決める。事務主幹事はみずほ証券。

社債の金利は6月の5年債(1.36%)より高く、過去に出した劣後債(2.5%)に近い水準。投資魅力をアピールする商品だが、前期に計1兆5千億円強の個人向け社債を出しているだけに、市場関係者は売れ行きに注目している。

ソフトバンクグループは昨年以降、海外のインターネット関連企業への投資を積極的に進めている。「年間数十億ドル(数千億円)規模の投資を続ける」(孫正義社長)方針だ。一方で連結有利子負債は9月末時点で12兆円近くに膨らんでおり、中長期の金利上昇リスクも勘案している。「有利子負債の年限を長くして安定的な財務運営につなげたい」(広報室)という。

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