大日本印刷の4~9月、経常益1%減 出版市場低迷響く
大日本印刷が10日に発表した2015年4~9月期の連結決算は、経常利益が前年同期比1%減の249億円となった。国内の出版市場の低迷で主力の書籍や雑誌の印刷が伸び悩んだ。半導体や液晶向け材料で採算の良い製品が伸びず利益を圧迫した。
売上高は1%増の7229億円だった。写真プリント用の記録材やデータ入力などの業務受託が好調に推移し、下支えした。営業利益は10%減の202億円だった。
前年同期にあった半導体材料の子会社の再編に関係する特別損失がなくなり、純利益は22%増の185億円だった。
16年3月期通期の業績見通しは従来予想を据えおいた。経常利益は前期比2%増の550億円、純利益は11%増の300億円を見込む。下期はマイナンバーの取得や管理を代行するサービスが伸びる見通しだ。
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