サンリオ株が一時11%安 16年3月期の業績下方修正を嫌気
サンリオの株価が2日、一時前週末比11%安と急落した。前週末に2016年3月期の連結純利益見通しを下方修正し、失望売りが膨らんだ。下落率は東証1部で4位だった。
前週末、サンリオは連結純利益が前期比22%減の100億円になり、10%減を見込んでいた従来予想より減益幅が広がると発表した。下期の苦戦を見込む理由は欧米事業の不振だ。キャラクターの使用権(ライセンス)を供与する事業が中心で物販に比べて利益率が高い。だがディズニー映画「アナと雪の女王」のヒットで北米でキャラクター関連商品の競争が激化。今年12月には映画「スター・ウォーズ」の最新作公開も控えており、状況はさらに厳しくなる。
予想PER(株価収益率)は2日時点でも24倍台で、利益確定売りにさらされやすかった側面もあったようだ。
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