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目をそらさず人間を見る 紫綬褒章 作家の桐野夏生さん

「私のような者がと、びっくりした。ますます身を引き締めて誠意ある作家になりたい」。紫綬褒章の驚きと喜びを、抱負に変える。誠意とは「目をそらさずに今の時代を生きている人間を見ること」。物語によって同時代を活写してきた自負と責任感がにじむ。

1993年に江戸川乱歩賞を受賞、ミステリー作家として出発したが、「ジャンルに閉じ込められる」と危惧した。ミステリーの常識に一石を投じた「柔らかな頬」、主婦の犯罪を描いた「OUT」で、「殻を破ったかな」と手応えを感じ、作家としての自由を得た。

直木賞をはじめ、柴田錬三郎賞、谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞。「OUT」が米エドガー賞の候補になるなど、読者は海外にも広がる。

「反骨精神を持って、こんなことを書いていいのかと言われるような作品を書きたいと思ってきた。物語が現実を凌駕(りょうが)しなくてはいけないという気持ちが原動力でした」〔共同〕

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