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高島平に若者呼び込め 板橋区がまちづくり構想

東京都板橋区は高齢化が進む高島平地域のまちづくり構想をまとめた。にぎわい創出に向け、廃校となった小学校を別の公共施設や商業施設に建て替える計画などを盛り込んだ。大学や企業が参加するまちづくり団体も設立する。1970年代にできた大規模団地などを抱える高島平では急速に高齢化が進んでいる。若年世代の呼びこみや高齢者の健康づくりなどで活力の維持を目指す。

区が今月策定したのは「高島平地域グランドデザイン」。高齢化など地域が抱える課題の解決に向け、「にぎわい」「健康福祉」などのテーマに沿ってまちづくりを進める方針を示した。

まず都営三田線高島平駅南側に集まる公共施設や、廃校となった小学校の跡地に民間施設や公共棟を整備する。民間施設についてはタワー型分譲マンションやオフィスビルなど5案を挙げた。事業者に定期借地で土地を貸し、商業施設を建てる案が有力だ。建設費の沈静化が見込める2020年東京五輪以降の着手を想定している。

図書館や区民館など既存の公共施設の延べ床面積は計6200平方メートルある。これらの施設を集約して公共棟に建て替える際は300平方メートル分を削減してスリム化する。その上でカフェやギャラリースペースなど新たな機能を取り入れ、8000平方メートルに広げる計画だ。

2016年度には、まちづくり団体の高島平デザインセンターを設立する。大学や都市再生機構(UR)、企業などに参加を呼びかける。街全体の設計に加え、シェアオフィスの運営や高齢者の就労支援などを担う。公共施設の指定管理料や広告収入などを得られる仕組みにし、区などからの財政支援は最低限に抑えていく。

住民の健康づくりに向け、ウオーキングや自転車利用がしやすい環境も整える。三田線と平行する高島通り沿いの緑地帯や団地内の道路に散歩道や自転車専用道を整備し、ベンチや休憩所、健康遊具を設置する方針だ。緑とふれ合うコミュニティーガーデンの整備も明記した。

区の65歳以上の人口比率は22%だが、高島平全体(1~9丁目)でみると28%になり、団地が集積する2、3丁目は39%にのぼる。公共施設も老朽化し、街全体の若返りが課題だ。区は空き家の活用などにより、多様な世代が住み続けられる仕組みを整える。

高島平団地は賃貸の総戸数8287戸に対し、空室が数百戸あるとみられる。URは介護サービスのコミュニティネット(東京・千代田)と昨年12月、空室をバリアフリーのサービス付き高齢者住宅へリフォームした「ゆいま~る高島平」の運営を始めた。無印良品を展開する良品計画の子会社と組み、内装を現代風にするなど若年層の取り込みも進める。

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