2019年1月24日(木)

イズミ、徳島のデイリーマートを買収 四国出店拡大

2015/10/16付
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イズミは15日、徳島県で食品スーパーを展開するデイリーマート(徳島県美馬市)を買収すると発表した。イズミは中国や九州で食品スーパーのM&A(合併・買収)を進めるが、四国の企業を対象とするのは初めて。地場スーパーをグループ内に取り込むことで、地元の嗜好に合った品ぞろえなどのノウハウを取得し、徳島県内への出店をさらに進める。

11月17日付でデイリーマートの藤原武志社長から同社の全株式を取得し、完全子会社とする。買収額は公表していない。

デイリーマートは吉野川流域や徳島市周辺で食品スーパーを7店舗運営しており、2015年6月期の連結売上高は過去最高の71億円だった。買収後も藤原社長は続投し、店名を変更せず全店舗が営業を継続する。

イズミ傘下に入ることを決断した理由について、藤原社長は「食品スーパーが単独で経営できる売り上げ規模は最低300億円といわれている。(当社が)順調に伸びたとしても相当な時間を要する」と説明。仕入れや物流、販促などでスケールメリットを享受して生き残りを図る。

現在、イズミは徳島県内に大型ショッピングセンター(SC)「ゆめタウン徳島」を出店しているが、食品スーパーは1つも持っていない。今回の買収では、店舗網だけでなく、地元の嗜好に合った品ぞろえなどのノウハウや農産品などの仕入れルートも手に入れられる。それを活用し、徳島への食品スーパー出店を積極化する。

イズミのSC事業は好調を維持しているが、建設コストの高騰や他業態も含めた競争激化で、大型店を次々と開業できる状況ではない。大型店は改装などで店の新鮮さを維持し、周辺を食品スーパーなどで埋める戦略を基本に据えている。

イズミがM&Aに踏み切るのは広島地盤のユアーズ(広島県海田町)以来、今期に入って2社目。15年2月期も九州で2件のM&Aを実施している。買収や資本提携の相手先はいずれも食品スーパーがメーンの企業だ。「2020年ごろまでに売上高1兆円の目標を達成するために、M&Aは重要な手段」と、山西泰明社長はかねて公言する。

四国他県への進出について、山西社長は「物流上、高知は遠いため積極的に進める考えはない。愛媛は過去に出店して撤退したことがあるが、よっぽどいいご縁があればあり得るかもしれない」と述べた。

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