熊本で工場増設 応用電機や山清工業九州、円安で受注好調
熊本県内に生産拠点を持つ半導体や自動車部品関連の企業が相次いで工場増強に動いている。測定・計測機器などを開発・製造する応用電機(京都市)は熊本事業部(熊本県菊池市)に電子・車部品などの検査装置工場を増設する。自動車部品など製造の山清工業九州(菊池市)は半導体などの工場を増設する。両社とも最近の円安基調で受注が好調なため、設備投資に踏み切った。
応用電機の熊本事業部には現在、6つの工場(延べ床面積は約6900平方メートル)がある。電子・光学部品や車部品などの測定・計測機器の製造工場を11月から着工する。新工場の延べ床面面積は約2840平方メートルで、投資額は7億円。2016年3月の操業を目指す。
山清工業九州は菊池市にある現行の半導体装置や自動車部品の製造工場(約8200平方メートル)を拡大する。増設部分は2千平方メートルで、投資額は3億6千万円。来年1月から工場の増設工事を始め、同年9月には操業を始める予定だ。
両社とも菊池市と立地協定を結んだ。18年9月までに応用電機は20人、山清工業九州は15人の新規雇用を計画している。