ネスレ・インディア、印政府が広告巡り提訴
■ネスレ・インディア インド政府は同社に対し、不公正な取引、虚偽表示、誤解を招く広告を行った疑いで64億ルピー(約122億円)の支払いを求める訴訟を起こした。同国の消費者救済機関はこれを受理した。
消費者保護法に基づいて1988年に設立された全国消費者紛争救済委員会は同社に対し、政府による告発に応じるよう通達を出し、9月30日に審理するとの告知を行った。
基準値を超える含有量の鉛と、無添加と表示したうま味調味料のグルタミン酸ナトリウム(MSG)が微量検出された疑いで、インド食品安全基準局が6月5日に下した「マギー」即席麺の販売停止命令について、ムンバイ高等裁判所は無効としていた。
政府は同社がCMでマギー即席麺を健康な商品とうたっており、これが誤解を招く宣伝だと訴えている。また、包装の表示でMSGは添加していないとしていた。(ニューデリー=キラン・シャルマ)